イラク人捕虜の虐待事件について。
自分にとって人ではない、と思った瞬間に、 人間というのは残虐性を発揮するものだ、とH。
名古屋刑務所で、受刑者を「皮手錠」なる用具で 締め上げ、死に至らしめた事件を思いだす。 ネットでちょっと検索しただけで、彼の事件の 詳細な残虐性がうかがい知れる。
同じ日本人同士であっても、これだけのことを やってしまうのだ。 それどころか、いじめや虐待という文字が 日本の新聞を飾らない日が一月でもあったかというと 決してそんなことはない。
しかし、米兵から日本国市民に至るまでの そうした事件について、その原因を 人間の内なる残虐性に全てを帰結させるのは ちょっと早計ではないかと思うのが私の考え。
個人に内包された資質をそのまま具象化するには、 刑務所や軍隊や学校というものは、 あまりにも管理された組織だからだ。
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