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「おはよう!」
そう声をかけると、軽やかにくるりと振り返ってくれる。 相手が誰かわかるとふんわりと微笑んでくれた。
「おはよう!」
返ってきた声が妙に嬉しくて、気持ちが軽くなった気さえした。
自然と自分が笑顔になっているのは、もう最近じゃ自覚してる。
それなりに仲が良くて、いつでもとは言えないけれど、よく挨拶をする人。
休み時間には僕のいる教室へと友達に会いに来ている。 ネットワークが広いらしく僕と共通の友達も何人かいたから、たまたま話す機会があったのがきっかけで。 徐々に、彼女と言葉を交わしたり、姿を見かける機会も増えて。 それからは大体声をかけたりかけられたりして、少しだけ話をしたりする。
ふと気付いたときには、目で彼女の姿を追っていて。
楽しそうに笑っているのをみると、たまに目を離すことを忘れてしまっていた。
目が合った時は向こうがにこりと笑ってから、手をひらひらと振ってくれる。
思わず笑ってしまうと、茶目っ気たっぷりに変な表情や動きで更に笑わせようとしてくるものだから、こっちも思わず応えるようにやり返してしまう。
二人で同時に噴き出したときなんか、お互いの話し相手だった人がきょとんとした後に一緒に笑っていた。
そんな、やりとりや雰囲気が何だか好きで。
いつのまにか、彼女のことを考える時間が増えていた。
授業中ぼんやりと窓の外を眺めながら、気付いた。
ああ、これが好きってコトなのかな。
じゃあ、僕はきっと、彼女に恋をしている。
僕の、大好きな人。
彼女を目で追ったり、話す時間が少しずつ自分の中で増えていく。
だからこそ、なのか。
色々と気づいたりすることも多いわけで。
意外に、ドジなのかウッカリ者なのか、小さなヘマをやらかす。 たまに何も無いところでこけそうにもなったりするし、ご飯を喉に詰まらせていきなり咳き込み始めたりもする。
よく動く表情は本人の自覚が無くそうなっているのだろうけれど、きっと話している相手も楽しいに違いないし、実際彼女と話していると面白い。
不思議な感性の持っているみたいで、たまにぶっ飛んだことをしでかしたり言い出したりするけれど、一緒にいてきっと飽きないんだと思う。
友達想いだし。
だからこそ、彼女には男女問わず友達が多かった。
それから、あと一つ。
彼女の視線が止まる人物が、いる。
その人物は、僕と同じクラスメイトで。
その人と話をしているときは、普段より更に楽しそうで。
ああ、きっと彼女も恋をしているんだ。
それは、僕ではない人。
そのことを認めた瞬間、胸の真ん中辺りがきゅうっと苦しくなった。
このことを考えるときは、頭もぼんやりした。
彼女の横顔を見るたびに、苦しくなる。
そっか。
これが、切ないってことか。
自然とこぼれたため息も、この痛さも、全て感情から呼び起こされるなんて、とても不思議な感じがした。
どうしようもない、感じ。
どうして、彼女の視界の中に僕は留まっていられないんだろう。
もう、誰かを想っている彼女の心には、僕が入り込むのは難しいかもしれない。
切なくて。
苦しい。
だけど。
望みが無いわけじゃない。
だから、僕は声を掛け続ける。 僕は、彼女と話をする。
「おはよう」
たったこれだけでも。
僕にまず出来るコト。
***
あああ。まぢで文章だけでも何でもいいからHP整理して立ち上げてみたい。。。 ほったらかしにしてるとスペース消されちゃうかな。笑
びみょん。
はげポエムとか書く前に本とか読み漁れって感じかもしれないけど。 うはははっは。
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