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ビックリするくらい、素直で 嘘のない、その言葉を サラリと口にするもんだから。
そんなキミの心が ほんの少し悔しくて、羨ましい。
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だから、護らなきゃと思ったんだ。
キミとの約束も、自分の言葉も。
キミの存在を、自分の価値も。
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たまに意地悪もしてみるけど
生まれたてのひよこみたいに 無邪気に自分を好いてくれるもんだから
もう、降参だよ。
見返りなんて、本当に求めてなかったんだね。
参りましたよ。
あとは、キミがくれた好意や愛情 鏡に映したみたいに、と云うほどではないけれど
応えてみようと、思うんだ。
その卵を、あたためて 孵しちゃったのは
誰のせい、なんて
今更だよね。
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あったかくて、よく眠れる。
困ったな。
此処は僕の巣じゃないのに。
自分より、ほんの少しだけ高い体温が 僕のすぐ傍で、ゆっくり息をしてる。
それだけなのに。
すっぽり包まれたみたいに 鼓動や寝息がすぐ傍で聞こえる。
それだけなのに。
困ったな。
せっかく孤独は平気だと思ってたのに。
此処は、僕の巣じゃないのに。
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嫌いじゃない。
でも、もう好きではない。
そこに在るのは
「無関心」
でもきっと、
これが一番、怖い。
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伝わりにくい愛情ばっかりで、 育ったわけでもないのに。
どうしたら素直に気持ちを渡せるのか わからなくなっちゃった。
でも、ただただ歪んでたり、真っ直ぐな愛情の中で 育ったわけでもなかったから。
何の曇りもない、純粋なメッセージを とてもキレイに見ることが出来る。
イビツだけど、どこか丸くて。 冷たいことも多いけど、どこかあったかいはずだよ。
僕なりの、愛情。
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一緒にいる夢を見た。 一緒にいられる夢を見た。
わからないのに。 此の先のことなんて、わからないのに。
一緒に笑ってる夢を見た。 一緒に笑いあってる夢を見た。
知らないのに。 此の先のことなんて、知らないのに。
きっと、幸せな夢だった。 其れは、きっと幸せな夢だったんだ。
誰も
見たことないのに。 此の先のことなんて、見たことないのに。
なのに、此の先 そうなるような気がしてしまう。
明日がまた 何の問題もなく やって来るんだと思ってしまう。
期待してしまうじゃないか。
でも でも。
目が覚めて、一安心。 変な安堵感。
だって、まだわからない。
でも、夢でも 見れて、良かった。
少し、だけ。
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アナタと生涯を共にすると決まった日から
覚悟を決めなければならないのだ。
その別々の魂が いつの日か、融合できる日が来たとしても
各々の命の長さは違う。
だから、いつか どちらかが一方を看取る日が来るのだ。
願わくば
僕の此の命が アナタの其れよりも長い時間を 刻みますように。
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まいにち、こんなふうだったらよかったのに
そうやって、呟いたキミが 僕の腕の中でもぞもぞと動くものだから
フワフワした髪の毛が、少しくすぐったい。
いつも眠くなると、ゆっくり上がっていくキミの体温が 何だか心地よくて、段々とまぶたが重くなる。
こどもみたいだね
いつだったか、笑いながらそう言ってみたら キミはわぁわぁと何やら文句を言ってきたっけ。
すなおなかんそうを いっただけなのに
また笑いながら言ったら 今度は頬をつねられた。
そんなことをしている間にも キミの体温が、気持ちよくて。
このまま目を閉じれば、 安らかに眠れるんだとわかった。
こどもだよ
聞こえないように、そう呟く。
キミのその体温も。
そのキラキラ光る目も。
クルクルと色んな色をした、その思考も。
どれも、僕には予想できなくて。
でも、どこか懐かしい。
キミがいる空間が、心地イイ。
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素敵な世界を ありがとう。
キミに アナタに
逢えて よかった。
伝えることなら、できる。
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ほら、また。
キミのその感性が羨ましくて。
気まぐれに振りまく、この光の粒が ひどくあったかいものなんだって、僕は知ってる。
ああ、どうしよう。
ほら、また。
キミの傍が、すごく居心地のいい空間なんだってこと。
キミと出会えば、わかる事。
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幸せも不幸も、僕の中にあるって事。
嬉しいことも悲しいことも、その他色々。
僕自身の言葉も、僕の中にあるって事。
僕の中にある、僕の世界にあるって事!
だから伝えるんだ。
キミという人に出会えた事!
ようこそ! ぼくらのせかいへ!
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