数ある黒澤映画の中でもその美しさ、迫力、ストーリー共に完璧で私がそーとー愛してやまない作品「蜘蛛巣城」。
↑これこれ。
そんな思いがつのったためか、我が家はいつしか蜘蛛巣城と化しつつあります。なんてこったい。
二階にある寝室の窓をあければ、朝の光をバックに巨大な蜘蛛の巣がカーポートと二階の屋根の間でキラキラと輝く様はそれはそれは美しい限り。
この巣は本丸の主である巨大蜘蛛を中心に、二の丸の中蜘蛛、三の丸の小蜘蛛、出丸のチビ蜘蛛、その近くには城下町と思しき小蜘蛛やチビ蜘蛛の小さな巣がいくつも作られているといった、その完成度の高さはまさに蜘蛛界の白鷺城であります。おー、びゅりふぉー。
また中秋の名月だった昨晩など、寝室のバルコニーに出て息子と観月を楽しもうと思ったところ障子をあけて( ゚д゚)ハッ!
窓の上半分に「これぞ蜘蛛の巣!」といわんばかりの完璧なデザインで、巣が完成されつつあるところでございました。
場所が場所だけに、残念でありましたがこの巣は即座に撤去。
ですが翌朝(今朝ですな)、部屋を掃除しようと窓を開けたところ、同じ場所に完璧に完成された蜘蛛の巣がございました。
・・・この城主様はしつこうございます。
なので私は蜘蛛の糸(作・芥川龍之介)のお釈迦様のごとく、そーっと手で蜘蛛を息子の部屋の窓にお連れいたしました。
こちらは小から中へ出世したばかりのサイズの蜘蛛でしたが、この蜘蛛様はカーポートの上の城下町のものではなかったのでありましょうか。
浮浪雲ならぬ、浮浪蜘蛛かと。
かくして我が家にはカーポートの上の白鷺城、裏の倉庫ドアの上に張り巡らされた二条城、庭の木の間にある難攻不落の熊本城と、そして本日夕刻築城されたばかりの小城があるわけでございます。
・・・うちの玄関ドアを開けたらそこに化生の老婆が糸を紡いでたりなんかして?
ひーっひっひっひっひっひっ!!!
60年後、蜘蛛巣城の城主と化した物の怪おかんにこうご期待♪ヽ(゚∀゚)
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