今日は父の自動車免許更新に同伴しました。
父は二年前に脳内出血で倒れ左半身マヒ爺になったんですが、 だからといって免許剥奪されるわけやないんですね。 初めて知りました。
更新に行くと、 必要書類に記入したのち別室で面接&視力検査。
視力は問題なしでしたが、 左が動かないのでAT車限定ということになり、 また原付は無理なので普通車限定という条件が追加されました。
何かいろいろ注文がつくのではと思ってましたが、 免許の上ではそれだけで、 あとは普通と同じように写真をとって講習を受け、 無事更新手続きは終了。
面接をしてくれた担当の方が、 書類をくださったあとで父に言いました。
「これから何度でも更新にきてくださいよ」
何のことだろうと、一瞬私も父も疑問符でしたが、 担当の人は続けて言いました。
「今すぐ運転できなくたっていいんです。いつかまた運転できるようになろうと目標を持つために、免許を持ち続けて欲しいんです。5年後もまた更新にきてください。頑張ればきっと乗れるようになります。」
必要ないといえばそれだけの免許。 だけど「持つ」ことで希望や目標をもあわせて持つことができる。 可能性を信じるために持つ免許。
小さな一枚の免許証を、 じっと見つめていた父の横顔に、 また小さな希望を見た気がした。
そんな1日。
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