天上天下唯我独尊

2012年04月26日(木) 映画「パラダイス・キス」

2011年、日本。
原作は矢沢あいの漫画。
作者の知識不足で細かい設定が破綻する事があるのが残念だが、矢沢作品は好き。絵が可愛いし、話もぐいぐい引き込まれてしまう。
「パラキス」は未読だが、いずれ読みたい。

JKにしてはお肌の劣化が激しいが(中の人は喫煙者らしいし)、主演の北川景子が高校生役で頑張っている。
顔も綺麗だしスタイルも良いのだが、モデルとしては一寸いかがなものかと。
幾ら素人設定とは言え、花道上のウォーキングも下手だった。モデルがあんなに上半身揺らして歩いちゃ駄目だろうよ。
これ、彼女をスカウトする必要あった?
チーム内の紅一点・実和子にモデルやらせれば良くね?
実和子の方が身長高いし、顔も可愛いし。
多分原作では、実和子はチビ設定なのだろう。名前からして「ご近所物語」の実果子(チビ)の妹っぽいし。
つまり、はっきり言ってこの映画は、配役の段階で大失敗している。
売れっ子の北川景子と向井理を揃えときゃヒットするだろ〜という安易なところが出発点になってしまっているのが、非常に残念である。
主題歌も良いし、映像も小道具も素敵なのに、芸能事務所の思惑が絡んだ時点で台無しという、よくあるパターンである。
あーあ、折角のファッション映画なのに、愛の無い作り手のせいで全く。
イザベラは見た目は良いものの台詞回しが棒だし、向井も相変わらずの棒だし、本当にもう!
初めに役者ありき、の日本映画はもう沢山である。
という訳で、映画で満足出来なかったため、益々原作を読みたくなった。

見終わった後、風呂に入ろうと思ってズボンを脱いでチュニックだけになったら、膝上ワンピース姿になった。
そのまま居間に戻って訊く。
「どう? 可愛い?」
主人はこちらを一瞥して曰く、
「制服姿で頑張って女子高生やってた北川景子みたい。シオンも頑張ってるなって感じ」
「ウフーフ、北川景子みたいって言われた〜♪」
私が上機嫌で風呂に行こうとすると、
「違う! 都合のいい所だけ抜き出して、文章の趣旨を変えないように」
と釘を刺されてしまった。


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