今週の初め、何の気なしにBSにチャンネルを合わせてみたら、「東京ラブストーリー」の第1回を放送していた。 丁度、有森成美が江口洋介に 「○×君(名前忘れた)にアタシは相応しくない!」 とか何とか言って走り去るシーンをやっていた。 織田裕二演じるカンチは、こんな台詞を聞いていながらも、この女とくっついて嬉しいのかね……。 私ってば思わずTVの前で、うわああこの女うぜええええ~と口走ってしまった。 「アタシはナントカ君に相応しくないって何なの? どんだけ自己評価低いの、この女。馬鹿じゃないの?」 たかがTVドラマ相手に、私の毒は更に続く。 「あり得ないよね。私だったら絶対言わない台詞だわ。だって私に相応しい男なんて滅多にいないもん」 と言ったところで、主人が目を剥いて振り返った。 「何よその目は。今、シオンは自己評価高過ぎ!って思ったでしょアナタ」 「う、うん。凄いねシオン。シオンも読心術が遣えるようになったか」 「大丈夫、怒らないから。貴方はね、そんな私に選ばれたんだから、もっと誇りを持っていいのよ。さあ胸を張って!」 折角私が元気付けたのに、何故か複雑な表情の主人であった。
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