スポーツジムにちょこっと通ったものの、ちっとも楽しいと思えなかったので、先月から新しい習い事を始めてみた。 そしたら、先生が主人の仕事上の知り合いの奥さん……またかよー。 田舎だからか、主人の仕事柄か、こういうパターンばっかりだな。
それはいいとして、この先生、もっと深くお勉強しましょう!みたいな感じで、次のコースを頻りに勧めて来る。 まだ始めたばっかりで、そこまでやりたくないんですけど。 私は週1の今のままで満足なんですけど。 折角連れ添った亭主との貴重な土日を潰してまで、そんなのに出たくないんですけど。 と言ってしまいたいが、主人の知り合いという事で無碍にも出来ず、ハァとか何とか言って誤魔化している。
その先生に、主人が先日偶々会ったそうだ。 主人の感想は以下の通り。 「何か馴れ馴れしい人やなあと思った。悪気は無いんだろうけれど。自分の子分が欲しい人なんだね。お山の大将同士で、シオンとは合わないと思ったよ」 仕事柄か、流石の分析力である。 「でしょ! 私も合わないと思ったのー! だから適度に距離を置こうと思っているんだけどさ。なるほど、『子分が欲しい』とは上手い事言うわね」 そりゃ上のクラスに進む子分が増えれば、先生としても面目躍如だし、勢力図も拡大するし、上納金も増えるだろう。 よく知らないけれど、きっとそんな構図。 以前の習い事もそんな感じで、上のクラスを勧められて、勉強会だの試験だの高額な受験料だのが嫌になったのだ。 習い事自体は好きなのに、そういう余計なシステムが嫌なの! 私は自分のペースで好きなようにやりたいの!!
主人は私の事を解ってくれると思ったら、次のレッスンで先生に言われた。 「こないだ旦那さんに会って、お許しが出たからね。『どんどん誘ってやって下さい』って!」 ハァ? 何それ。アンタそんな事言ったの? と帰宅して主人に訊いたら、 「『どんどん』なんて言ってないよ。『誘ってやって下さい』は言ったけれど」 って。イヤイヤ、余計な事言うなよ。 ちゃんと防波堤になって下さいよ。 あーもう、自分ではっきり言わなきゃならないのかなあ。大人なんだし。 しかし大人な断り方が出来ない私……どうしたら波風立てずに断れますかね。ハァ(吐息)。
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