天上天下唯我独尊

2011年05月08日(日) 歳を取るという事

夕食が早過ぎたのか、夜になって、急に空腹感に襲われた。
主人が
「こないだ買ったチーズでも食べる?」
と言うので、一口分けて貰った。

ホントに美味しい……!

リッツに付けて食べてみた。やはり美味い。
今度は酒が欲しくなる。チーズには赤ワインだと主人が言うので、貰い物の赤ワインを開けた。

うえ〜〜〜

やはりワインは苦手だ。一口飲む度に、酷い顔になる。
そんなに不味そうに顔して飲まなくても……と主人は言うが、開封しちゃったんだし、飲まなきゃ消費し切れないだろうが。
責任を持って主人に全部空けて欲しいところだが、彼はほんのふた口、お猪口1杯分でもう真っ赤っ赤で、これ以上飲んだら死んでしまう。
仕方が無いので、私が飲むしかない。
1人で半分ほど空けた。流石に1本全部は無理。
アルコール容量的にではない。味の問題だ。
美味しかったら余裕で空けるんだけれどな。
チーズとリッツも結構食べた。
これは、心配だ。
折角頑張って、食べる量を減らしていたのに、これでは元の木阿弥ではないか……!

それでも結構いい気分になって、お片付けに台所に立った主人に絡んでみた。
そしたら主人がひょいと避けたので、バランスを崩した私は、そのまま横にひっくり返った。
体を支えようと手を付いたのだが、それが間に合わずに変な方向に捻ってしまった。
「シオン、大丈夫か」
「ううん、大丈夫じゃない……肩が、肩が痛いよう〜」
嗚呼これはまずいと思いつつ、自分でもどうにもならなかったのだ。
咄嗟に体が動かないというのは、恐ろしいと思った。
老人体験装置というのがあって、視界の狭い色付き眼鏡をかけたり、腕や脚に錘を付けたりするが、そんな物無しでも老人の気分を体験する事が出来た。
体の自由が利かないのは恐ろしい。
どうせなら、元気な年寄りになりたい。

でも、出来れば歳は取りたくないな!(無理)


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