今年の黄金週間は、我が家も飛び石連休である。 主人はカレンダー通りとプラスαの出勤だ。 丸々休めた昨年は特殊だったのだ。 それでも今年はまだましだ。 少しだとしても休めるのだから。
連休前日の夕方から出発して、2人で1泊旅行で温泉に出掛けた。 直前に決めたので、宿は選べなかったが、これだけ出すのだから当然それなりの部屋だろうと期待していたのに、
見事に裏切られた。
クソったれだぜ。 部屋は割と広かったが、間取りが微妙だった。 畳は擦り切れて、裸足で歩くと足の裏に藺草が刺さった。 全体的に古かったが、趣は感じられなかった。 夕食は普通に美味しかったが、飽くまで普通だった。 主人に言わせると、郷土料理が最高だったらしい。これは他が不味かったのではなく、他が普通で郷土料理が飛び抜けて美味かったのだとか。余所者の私にはよく判らないが。 給仕も地元のおばさんなのか、プロの仲居さんと言う感じではなかった。 そして食後に、乱れ箱の入っている襖の扉を開けて、ふと上を見ると、押入れの天井に
ヒメマルカツオブシ虫の 抜け殻が……!
もう泣きそうだ。 嫌いなの。虫は駄目なの。 特に害虫なんて、絶対に連れて帰りたくない。 涙目で、一旦は中に掛けた衣類を全て引っ張り出した。 でも畳の上にも置きたくないので、テーブルの上を拭いて、その上に畳んで置いた。
翌朝の清算時、私は非常に機嫌が悪かった。 オーナーらしきフロントのジジイの態度も悪かったので、当然である。 この宿に2万5千円も払うぐらいなら、ラブホにでも泊まった方がまだましだったと思えた。 でもお湯だけは良かった。これが無かったらこの旅館潰れてるだろ。 昨年この近くに来た時に泊まった旅館はとても良かったのに、何故かそっちが潰れたんだよなあ。 逆だったら良かったのになあ(ブツブツ)
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