TVで、B−1グランプリの様子をちらりと見た。 有名な所では秋田の横手焼きそばや、青森だか岩手だかの煎餅汁(あれって美味しいのか? 地元民に聞いたら、大して美味しくも無いという答えが返って来た。「スタミナ源のたれ」の方がよっぽど美味しいらしい)があるが、B級ご当地グルメとかいうのが流行しているらしく、B−1はそれの博覧会のようなものだという。 いいなー行きたいなーと言いながら一緒にTVを見ていた主人が 「津山ってどこ?」 と訊いて来た。 関東以北に住んでいると、フォッサマグナ以西の地理はさっぱりわからない。 「確か山陰か山陽か、あっちの方だよね」 と答えていたら、じきに正解が出た。 「岡山県だって。シオン凄いなあ、よく知っていたね」 「えっそりゃ、津山は有名でしょ。なんたって、
津山30人殺し
があった所だもん〜」 それ切り主人が黙ったので、おやと思って振り向くと、渋〜い顔をしてこちらを見ていた。 「あれ? 貴方、ご存じなかった? 昭和の事件史に残る単独犯による大量殺人事件なのに」 「知らない! 普通知らないよ、そんな話」 「確か戦前だったと思うけれど(昭和13年)。ホラ、貴方は偏った本しかご覧にならないから」 「寧ろ偏ってんのはシオンだろ! 普通の人は犯罪大全集とか読まないから」 「そんな本持ってないし、読んだ事もありません。私が持っているのは新潮45シリーズぐらいです。第一、津山事件はネットで知ったんだし。貴方も後で検索なさったら」 と勧めてみたのに、いやいいと断られた。
調べてみたら、現在の津山市は事件現場ではなく、近くの大きな町という事で、名前を付けられてしまったらしい。 津山の人にしたら、いい迷惑だが、やっぱりB級グルメよりも事件で有名よねー。 しかしだからと言って、殺人事件で町興しをする訳にも行かないか。 マニア向けのツアーとか……流石に無理かな。
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