天上天下唯我独尊

2010年06月08日(火) アナグラム

父の日、母の日、敬老の日……。
私が子供の頃は幼稚園や小学校で、「お父さんの絵を描きましょう」「お母さんの絵を(以下同文)」というのはあったけれど、「お祖父さん、お祖母さんの(以下同文)」は無かったように思う。
大体、離れて暮らしているから、顔なんてよく覚えていないし。
更に言えば、近所のスーパーマーケットで園児の絵を展示なんていうのも無かった。
何年前からか、父の日母の日敬老の日の1、2週間前から、スーパー・マーケットの壁に、名前入りで園児達の絵を貼り付けて展示するようになった。
今時は、個人情報がどうのと言う割りに、うちの子の素晴らしい絵を見て!上手でしょ?という親が増えてるいるのだろうか。
こんなの貼り付けるなんて、園もスーパーも大変だな。
正直興味無いんだけれど、他所の子供の絵なんて、大体同じようなもんだし。

しかし暇潰しにはなる。
主人と買い物に行って、買い忘れを買って来るのを待っている間、私は絵の前に立つ。
私が見るのは絵ではない、子供達の名前である。
就学前の子供でも自分の名前を見つけられるよう、平仮名で書いてあるのだ。
それを、頭の中で組み替える。
例えば、

 はとやまくにお→お国は富山

といった感じで。
「○○しおり」「○○ゆいか」と、双子か姉妹らしい同姓の名前が並んでいたので、名前だけで並び替えてみた。

 しおりゆいか→おしりかゆい

……これは酷い。親は知らずに付けたのか。
しかし今までで1番酷かったのは、こんのたまきちゃん。

 こんのたまき→キンタマの子

ぶははは、ひでえ〜と1人でこっそりウケていた。
戻って来た主人に報告すると、その発想は無かったという目で見られた。
「シオンはそうやって、クラスメイトを苛めていたんだな」
「しないよ! だって名前は本人のせいじゃないし」
私は寧ろ、いじめられっ子だったけれどな。
他の子供達とは毛色が違うから。


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