お手頃価格で美味しい果物があるので、車で行くスーパーだけではなく、徒歩圏内のスーパーも結構利用している。
ある日、そのスーパーに行くと、他の客が目に付いた。 普通のお客とは違う、一種異様な雰囲気。 知的或いは精神障害者だと思われた。 それだけなら別にいいのだが、その客、豆腐売り場で、
陳列された商品を端から1つずつ、 指でぷにぷに確認していた。
何を確認していたのかは判らない。 それがお豆腐だけなら、百歩譲って、鮮度を調べていたのかも知れないと思えない事も無いが、豆腐→油揚げ→がんも→と渡り歩いているのはアウトだろう。 それって、子供ですら許せない行為である。 見ず知らずの他所の子供がやっていたら、 「買わないんなら触るんじゃないよっ」 と迷わず注意するだろう。 しかし相手は大人。中身は兎も角。 どんな反応が返って来るか、私には未知の領域である。 うへぇ……と思いつつ、見守る事しか出来なかった。 そういう時に限って、近くに店員いないし。 でもバイトの女の子じゃあ、どうにも出来ないかなあ。 勿論犯罪ではないけれど、他のお客には不愉快である。 少なくとも、私はもうここで豆腐類を買う気にはなれなかった。
それ以来、他所で買った豆腐でも、パッケージごと洗ってからでないと、開封出来なくなってしまった。 案外繊細なのね、私。
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