天上天下唯我独尊

2010年05月01日(土) 透視する妹

里帰りして、妹と買い物に行った。

妹の仕事は忙しい。
休みが少なく、夜の夜中まで仕事をする事も珍しくない。
今回も普通なら連休だというのに、
「1日と2日、連続で休みを取れたよ!」
と。
連休じゃなくても普通に土日は休みなんじゃ……お前、騙されてるだろ。

その代わり、沢山稼いでいるようで、一緒に行ったお店では、あれもこれもと沢山の服をお買い上げ。
単価の高いお店なのに、十何万も買うなんて、何と言うお大尽。
数年前までは、洋裁が趣味の私の失敗作を喜んで着ていた貧乏学生だったのに……。
一方私は、厳選の上に厳選を重ねて、2着だけ買った。
一寸いいかなーと思っても、
「これだったら、あの型紙をアレンジして、作れない事も無いな」
と考えて、自分では到底作れそうに無い物を買う……つもりだったが、1着は可愛くてどうしても欲しかったので買ってしまった。
自分では作れそうに無いカーディガンは、とても目の細かい薄手の素材。
妹は、お姉ちゃんよく似合う〜と言いつつも、
「でもお姉ちゃん、すぐにその辺に引っ掛けて、ムキー!て言いそうだよね。なんか、その情景が見えた」
としっかり落とすのも忘れない。
うん、それはお姉ちゃんも危惧しているよ……気を付けて着ないとな。

戦利品を抱えてホクホクしながら、帰りにスーパーに寄った。
頼まれた買い物をしていると、妹が
「お姉ちゃん、見て。あそこに凄い人がいるよ……!」
と小声で言って来た。
凄い人って何だ?と思って、妹の視線の先を探すと、そこには何と、


頭にカーラーを巻いたままの
おばちゃんが!


勿論(?)、エプロン姿だ。
「い、いつの時代の人よ……随分、昭和テイストだな」
「リアルサザエさんって感じだね……まさか本当にいるとは」
2人とも、この地に永く住んでいたが、こんな人を見たのは初めてだったため、とても吃驚してしまったのであった。
帰宅して、
「ねーねー、そこのスーパーでね……」
と親に報告したのは言うまでもない。
昼寝したまま取り忘れたという感じでもなかったのだが、一体あの人はどうしてあのまま出かけてしまったのだろう。


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