失言大王と言えば森喜朗元総理だが、今、中山成彬国土交通相が熱い。 しかし、あれだけ叩く必要はあるのだろうか。 あそこまで行ったら、言論弾圧にならないんだろうか。 日本には、言論の自由があったと思うんだが。
元厚生労働大臣・柳澤伯夫の「産む機械発言」も、歌手・倖田來未の「羊水発言」も、私は全く腹が立たなかった。 何故世間はヒステリックに、あれぐらいの事で大きく騒ぎ立てるのだろうかと、不思議に思ったぐらいである。 本人が悪いと思って、ごめんなさいと言えば、今度は気を付けてね、で済む話ではないのか。 「産む機械」は本人も喩えが悪いと思ったものの、他に言い方を思い付かなかっただけの事だし、「羊水が腐る」なんてのは医学的にあり得ないのだから、ああこの娘は知識が乏しいんだなあと一寸可哀相にこそ思ったが、該当年齢の私でも、怪しからんなんて事は全く思わなかった。 寧ろ、高齢出産で生まれた妹に 「アハハ〜、お前は腐った羊水だったけれど、ちゃんと生まれて来れて良かったね★」 ぐらいの軽口は叩いちゃう。 高齢出産の子供が虐めの対象になるとか頓珍漢な事を言う人もいたが、寧ろあんたの方が倖田來未を虐めてんだろ、と私は思った。 他人の失言には案外寛容な私である。
栗を剥きながら主人が言った。 「外側は普通で虫食いも無いのに、中がしおしおになっているのが偶にあるんだよね〜。何でだろ」 私はゲームをやりながら、ぽっと思い付いた事を言ってみた。 「人間だってそんなもんじゃん。生まれてみたら無頭児だったり、三口だったり、自然界にもエラーはあるさ。栗だって同じ事よ」 「……シオンって、時々平気な顔して凄い事を言うよね」 と主人に言われてハッとした。 あれっ、今のは言っちゃいけなかった? 主人によるとどうやら私は、失言に寛容というより、無神経なのだという。 「シオンは国交相にはなれないね」 うん。厚労相もだよ★
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