上京した折には是非行きたいと、以前からずっと思っていた所に、妹を伴って足を運んだ。 そこは、
である。 しかし、1度は行ってみたいと私が話すと、大抵の人は反応に困って 「ふうん」 と言った後他の話題に移るか、 「変わってるねえ」 と失礼な言葉を返すので、最近は余り言わない事にしていた。 1人で行くのもつまらないので、今回、妹を半ば無理矢理付き合わせたのである。
事前にウェブサイトで確認すると、徒歩ではちと遠いようなので、目黒駅からバスに乗って行った。 博物館や美術館のような建物を想像していたのだが、結構こぢんまりとしており、余り目立たない。 しかし陳列物は凄い。 こんな所に来るチャンスはもう無いだろうから、片っ端からじっくり見て回ると、全部で1時間ぐらいかかった。 乗り気ではなかった妹も、へえ〜こんなのだったんだ〜とか言いながら、面白そうに見ている。 寄生虫に関係した病気や症状は素人には判らないので、医療関係者と一緒だと、もっと楽しいと思う。 勿論、解説してくれそうな人というのが前提だが。 2階の突き当たりには売店があり、寄生虫グッズが売られていた。 本物の寄生虫入りキーホルダーとか、一寸惹かれるものがあったが、もし息を吹き返して寄生されたらどうしよう、と思うと手が出なかった。勿論、もう死んでいるので生き返りはしないが。 主人にお土産として、サナダムシTシャツを買って行きたかったが、生憎と彼に合うサイズが無かったので断念。 お姉ちゃんが自分用に買えば〜?と妹に言われたが、サナダムシのイラストがでかでかと入ったTシャツを着て町を闊歩する勇気は、私には無い。 なので、寄生虫シールと、友人用の寄生虫絵葉書を購入した。後でホテルで書いて出そう。 外国人が喜びそうな、「蟲」という漢字が大きくプリントされているTシャツもあった。 外国人のお友達がいたら、是非買ってあげたい。
外に出る前に、1階入り口脇にある、寄付金箱に寄った。 ここは入場無料だが、箱には寄付のお願いが書かれていたので、良い物を見せて貰ったお礼に、千円札を入れて来た。 2人で千円とはしょぼ過ぎるが、今の我々にはこれぐらいしか出来ない。 妹が出世した折には、Tシャツでもアクセサリーでもバンバン買って貰おう。
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