先日、主人と2人で、セミプロのオーケストラ形式のコンサートに出かけた。 曲目は幾つかあったが、私が知っている曲は2つしか無く、折角の演奏なのに途中で眠くなってしまった。 私は知らない曲だとどうしても眠くなってしまうのだが、うちの主人は絶対に寝ない。 どんな曲でも勉強になると思えば、多少は眠くなっても、眠らずに聴いてしまうのだそうな。 私なんて大枚を叩いて買った席でも、プログラムによっては眠くなってしまうというのに。 それでも気持ち良く眠れれば、良い睡眠を買ったと思えるのだが、演奏会でグースカ寝てしまうわけにも行かない。チケットを買った知り合いが、舞台の上に載っていれば、尚更だ。 そうなると、非常に辛い。高いお金を払って我慢大会だ。 今回は普通の長さの曲ばかりだったし、知らない曲でも楽しめた。 セミプロとは言え、演奏は殆どプロだし。 ただ、ひとつ残念だったのは、スタミナ不足か。 プログラムの後ろの方に大曲を持って来たので、演奏に疲れが出ていた。 楽しみにしていた曲だったのになあ。
凄かったのは、バグパイプとの共演。 キルトを穿いたバグパイプ奏者(勿論男性)が登場して、オケと合わせたのだが、これが不思議と違和感が無い。 バグパイプの生演奏なんて、もしかしたら初めて聴いたかも。 知らない曲だったけれど、眠気も吹っ飛んだほど迫力があって、とても素晴らしい演奏だった。 案の定、主人は 「かっこいい! バグパイプ欲しくなっちゃった」 と言っていた。 予想通りの反応である……。
休憩時間に主人がトイレで聞いた、とある高校生のぼやき。 「今度のコンクールでうちの学校がやる曲なのに、直前にセミプロが同じ曲を演奏するなんて、他の学校より不利になってしまう」 全く面識の無い高校生の立ち話だったが、馬鹿者!と言ってやりたくなったそうな。 そんな心配をするより、いい演奏を聴いた事を糧にして、頑張ろうと何故思わないのだ? と言って、主人は怒っていた。 同感だ。 第一、そんなのコンクールの結果に関係しないし。 それに、一般聴衆に出来を比較されるとしても、超有名な曲に挑んだが故の宿命じゃん。
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