「たったひとつの恋」が昨日で最終回だった。 ちょこっと観ただけだったので、最後ぐらいは全部観てみようかと思っていたのだが、フィギュアスケート・グランプリシリーズ・ファイナルを観て、お風呂に入って、エンタの神様を見て……すっかり忘れていたのだ。 まあ、私にとってはそれぐらいどうでも良いドラマだったという訳だが。
基本的にくっついたの別れたのというただの恋愛ドラマに興味は無いが、北川女史の脚本だしもしかしたら面白いのかも知れんと思って、第1回だけはちゃんと観てみた。 しかし続かなかったのは、やはり私にとっては詰まらん話だったからである。 お金持ちのお嬢様が貧困少年と恋に落ちるという話自体に無理があると感じた。 しかも少年の弟は可愛いが、母親はどうしようもない女で、万が一結婚したとしてもこんな姑は面倒見切れん、絶縁してもしつこく金を無心し続けるであろうというタイプ。 お嬢様の父親は、少年の母に金を要求された事もあり、2人の交際に大反対。父親としては、普通の反応だ。 基本的に、親は子供の幸せを願うものであり、子供よりも人生経験の長い親の方が、人を見る目は肥えている筈である。 周囲に祝福されない結婚は、大抵不幸な結果に終わるものだ。 ところがジュリエット気取りのお嬢様は、反対されればされるほど、この恋を貫くのよ!と手に負えない状態になり、仕舞いにゃ家を飛び出す始末。 今晩泊めてと急に訪問される友人も、いい迷惑だと思う……しかも風呂の支度をしてやっている間にふらりといなくなっちゃうし、本当に大迷惑である。
一旦別れたものの、最終回では再会してくっつくらしいが、振り回される周囲はたまったものではない。 特に心労をかけられた親は気の毒だ。 若気の至りだか腋毛の左だか知らないが、恋愛でも宗教でも、そればっかりしか目に入らないというのは、非常に怖い事であると思ったのであった。 自戒を込めて。
そうそう、第1回でたまげたのは、大学生のパーチー。 私は田舎の大学に通っていたので、近隣の大学生との交流なんてものは無かったし、新入生歓迎コンパに至っては学食が会場というしょぼい環境で、そりしか知らないのでそれが普通なのかと思っていた。 ところがこのドラマでは、お嬢様学校の学生と有名私立大学の学生による合同コンパが、お庭にプールに室内楽生演奏までついている高級レストランだかホテルだかで行われていたのだ! 自分で金を稼いだ事も無いような餓鬼共が、親の金で贅沢をしているというこの現実(ドラマだけれど)。 お前ら全員親の会社が倒産して、路頭に迷うがいい!と思わず呪ってしまったことだよ。
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