天上天下唯我独尊

2006年12月11日(月) 「続・氷点」

テレビ朝日スペシャル・ドラマ「氷点」の2日目の録画を観た。

なので、全体を通しての感想。
まず、配役について。
飯島直子の夏枝さんは、思ったよりもずっと良かった。
啓造さん役の仲村トオルは泣き過ぎ。演出のせいなんだろうけれど、すぐ泣く男は嫌いだよ!
不思議な事に、最初は「ええーっ、この人がこの役??」と不満だった岸本加世子@辰子さんも、陣内孝則@高木先生も、北村一輝@村井先生も、観ているうちに馴染んで来たし。
ただ、大きい徹君だけは最後まで慣れなかった……いちいちカマっぽいんだもん。まさか社長にカマ(以下自粛)
北原さんは、奇行師窪塚洋介の弟だったのね!
知らないので、全然わからなかった。兄ちゃんは綺麗な顔してるのになあ。

ストーリーについて。
あちこち話が改竄されているのが残念だったが、時間的制約もあるし仕方ないのか。
ルリ子ちゃんの名台詞、
「おかあちゃまキライ、せんせキライ、誰もルリ子とあしょんでくれない!」
が飛ばされていたのは、原作ファンとしては残念である。
この台詞、私は実際、よく使っている。主人が構ってくれない時に言い放ち、うわああーんと走り去るのだ。
それと、ナナカマドの木を見た時に、
「ルリ子ちゃんが、ほら、あのナナカマドの木の下に……!」
というのも使える。
原作の船の難破を地震に変えて、足を失くす話とくっ付けたのは上手いと思った。ただ、それだと陽子ちゃんの、加害者の身内としての負い目というのが無くなっちゃうんだけど。
しかし、三井氏が妻を許した経緯が省かれていたのは残念だなあ。あそこは結構重要な場面だと思うので。
それと、ラストをわざわざ平成の世まで引っ張る必要は無かったのでは……。
老北原さんとして津川さんが出て来たのには、がっかりしたよ。確かに豪華キャストだが、あの人はイメージじゃない。もっと優しそうな人が良かったなあ。

まあでも全体的にみて、上手く纏まっていたと思う。
これなら原作ファンとしてもOKだ。
夏枝さんの改心は原作とは違うけれど、それはそれで良し。
2月にDVDとして発売されるらしいが、観て損は無いと思う。
いいドラマだったので、主人にも見せたいのだが……どうやってだまくらかすかな。


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春 紫苑 [MAIL]

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