テレビ朝日スペシャル・ドラマ「氷点」の2日目の録画を観た。
なので、全体を通しての感想。 まず、配役について。 飯島直子の夏枝さんは、思ったよりもずっと良かった。 啓造さん役の仲村トオルは泣き過ぎ。演出のせいなんだろうけれど、すぐ泣く男は嫌いだよ! 不思議な事に、最初は「ええーっ、この人がこの役??」と不満だった岸本加世子@辰子さんも、陣内孝則@高木先生も、北村一輝@村井先生も、観ているうちに馴染んで来たし。 ただ、大きい徹君だけは最後まで慣れなかった……いちいちカマっぽいんだもん。まさか社長にカマ(以下自粛) 北原さんは、奇行師窪塚洋介の弟だったのね! 知らないので、全然わからなかった。兄ちゃんは綺麗な顔してるのになあ。
ストーリーについて。 あちこち話が改竄されているのが残念だったが、時間的制約もあるし仕方ないのか。 ルリ子ちゃんの名台詞、 「おかあちゃまキライ、せんせキライ、誰もルリ子とあしょんでくれない!」 が飛ばされていたのは、原作ファンとしては残念である。 この台詞、私は実際、よく使っている。主人が構ってくれない時に言い放ち、うわああーんと走り去るのだ。 それと、ナナカマドの木を見た時に、 「ルリ子ちゃんが、ほら、あのナナカマドの木の下に……!」 というのも使える。 原作の船の難破を地震に変えて、足を失くす話とくっ付けたのは上手いと思った。ただ、それだと陽子ちゃんの、加害者の身内としての負い目というのが無くなっちゃうんだけど。 しかし、三井氏が妻を許した経緯が省かれていたのは残念だなあ。あそこは結構重要な場面だと思うので。 それと、ラストをわざわざ平成の世まで引っ張る必要は無かったのでは……。 老北原さんとして津川さんが出て来たのには、がっかりしたよ。確かに豪華キャストだが、あの人はイメージじゃない。もっと優しそうな人が良かったなあ。
まあでも全体的にみて、上手く纏まっていたと思う。 これなら原作ファンとしてもOKだ。 夏枝さんの改心は原作とは違うけれど、それはそれで良し。 2月にDVDとして発売されるらしいが、観て損は無いと思う。 いいドラマだったので、主人にも見せたいのだが……どうやってだまくらかすかな。
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