天上天下唯我独尊

2006年11月20日(月) 酒乱暴力亭主

昨日は休みだったので、主人と一緒に買い物に行った。
チョコレートを1つだけ買おうとしたら、3つセットならおまけが付くと店員が言う。
大したおまけではないが、好きなチョコなので無くなったらまたどうせ買うだろうし、纏め買いしてもいいかと思ったので、主人に頼んで好きなのを持って来て貰った。
中に洋酒の入ったチョコレートだった。
……仕方が無いので買った。

私はワインも含め、洋酒が余り好きではない。
しかし主人は、飲めないくせに、好きなのだ。
洋酒入りチョコも大好きだと言う……すぐに顔が真っ赤になってのぼせるのに。
夕食後、
「そう言えば、チョコ買ったんだっけ。食べてもいい?」
と言いながら、私がいいとも悪いとも言っていないのに、さっさと開けて食べていた。
じゃあ訊くなよ!
私も1欠片貰って、洋酒さえ入っていなければもっと美味しいのに何故こんな物をわざわざ入れるのだろうと思いながら食べていた。
「あっそうだ、お風呂に入る前に、久し振りに運動しよう♪」
と言って彼は、通販で買った何とかステッパーを押入れから引っ張り出し、踏み始めた。
その様子に何となく違和感を感じながら、
「幾つ召し上がったの?」
とチョコの数を訊くと、
「んーとね、4つ。エヘヘ、美味しかったー♪」
との返事……愈々おかしい。
3つでもぷは〜と言う人が、4つは多過ぎやしないか?
「あははー、運動終わり。おっとっと」
「一寸、大丈夫?」
ステッパーから降りた彼がよろけたので、私は慌てて近寄った。
「ああもう、シオンってば危ないぞーイタタ」
と言いながら、彼は反対側によろけてドアにぶつかった。
何だコイツ危険だぞと思いながら彼を支えようとすると、彼はがっしり私を捕まえた。
「お相撲だ〜。はっけよーいソレ〜」
と彼が言うと、ぐるりと天井が見え、何かがぶつかる音がして、ストーブが止まった。
……彼が私を部屋の隅に投げ飛ばしたのだ。
余りの痛さと驚きで、私が動けないでいると、彼は言った。
「ごめんね、痛かった? 投げる振りをしようとしたのに、思ったよりシオンが重くってさ〜
言うに事欠いてソレかい(怒)。
「ほら、お相撲ごっことかすると、普通踏ん張るでしょ。シオンは女の子だからそんなのした事無いのかなあ。踏ん張らないで投げ飛ばされちゃったから、吃驚したよ」
いや踏ん張るも何も、私はお相撲ごっこに全く同意していないから。
大体「のこった」言う前に投げたら反則だろ。
本気で怒ったので、寝るまで私は口を利かなかった。

どうやら、洋酒入りチョコを食べた後すぐに運動したせいで、酔いが全身に回ったらしい。
お酒が飲めない人だから、酔って酒乱になる事も無いだろうと思って結婚したのに、こんな落とし穴があるとは。
その後も四の五の
「でも僕は普段、これよりずっと酷い事を沢山シオンにされている」
などと言っていたが、酔いがすっかり醒めてから、ホントにごめん反省してると謝ったから許してやる。
ストーブは蓋が少し壊れただけで、一応動いている。
しかし当分チョコは無しだ!
そして洋酒入りのは2度と買わないからな!!


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加