天上天下唯我独尊

2006年10月05日(木) くじらピュー

大鍋に鶏スープを作った。
これで3日ぐらいは、毎日火を通せば、味を変えて飲めるだろう。
そして最終日、夕食はシチューにしようと思って蓋を開けると、中から危険な匂いが。
前の晩は主人が夕食を作ってくれたのだが、どうやら食べる分だけ小鍋に移して調理したらしい。
あの馬鹿……大鍋にも火を通さんでどうする。
捨てた方が良さそうだとは思ったが、勿体無いし、他の献立にしようにも材料も知恵も無い私は、そのまま危ない橋を渡る事にした。
ええいままよ、何かあったとしても彼のせいだ。
さあ召し上がれ!

しかし咎は彼にあっても、被害は食べた者に平しく及ぶのだ。

翌朝、私は残りのシチューを食べ、習い事に出かけた。
しかし運転しているうちに、酸っぱい唾液が口の中一杯に……。
まずい、これは紛れも無く、嘔吐の前兆である。
ついこの間吐いたばかりなのに、またしても。
もしかして、呪われているのか?
家に引き返そうか、いやしかし中間地点は過ぎてしまった、ここまで来たら突き進んだ方が早い。
私は駐車場に車を入れると、手提げを持ってトイレにダッシュした。
そして、胃の内容物を全部吐いた。
トイレから講師に電話して、今日は体調不良で休む事を詫び、家に帰るために車に戻ろうとすると、また吐き気が。
駐車場のトイレで3回、帰りのスーパーで1回、帰宅しても何回か吐いたのだった。
胃は空っぽなのに、胃液がピューと出るのだ。
勢い余って鼻に入ると痛くて敵わんのだ、これが。
結局夕方まで寝て過ごし、夜も食欲が無く、何か食べなよと主人に言われても、その日はポカリスエットしか受け付けなかった。
そしてポカリもピュー。
折角なので体重を量ってみるといつもの2kg減、そして何と、体年齢は26歳と出た。
これは、過去最高記録である。

翌朝も気持ちが悪くて、漸く復活したのは昼近くになってからだった。
体重を量ってみると、体重は更に減って普段の3kg減だったが、体年齢は27歳に上がっていた。
なるほど、何も食べないから体重は減ったが、脂肪以外のところから減ったという事か。
食べないだけではダイエットにならない事が、証明されたのだった。

今回私は嘔吐で苦しんだが、一方の主人は、1日中腹が下って大変だったらしい。
仕事の合間にもちょくちょくトイレに駆け込んでいたそうで。
同じ物を食べたのに、面白い事に主人は下、私は上に来た訳である。
でも主人は腹が特別に痛かった訳では無いらしいので、私の方がより辛い目に遭ったのは、何だか不公平な気がするのだった。
いや別に、主人にも辛い目にあって欲しいという事ではないのだけれど。決して。


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