起きたらお昼近かった……。
昨夜は、真夜中の最も眠い時間帯に起こされたのだった。 横で寝ているダーリンが苦しそうに魘されている声で、眠りの淵から無理矢理剥がされる様に、私は現実世界に引き戻された。 無視して寝ようとすると、また魘される声が。 「煩い!」 と言ってしまいたかったが、それでは本当の鬼嫁になってしまう。 「どうしたの? どこか苦しいの?」 と声をかけ、飲み物持って来ようかと訊くと、野菜ジュースが欲しいと言う。 ものすんごく眠たかったが、ふらふらと起きて台所まで行って、ジュースを注いだコップを持って来た。 それをダーリンに飲ませると、今度は大人しく寝てくれた。 そしてやっと、私も安眠する事が出来たのだった。
しかしお蔭で朝は起きられなかった。 9時頃仕事に行く彼を布団の中から見送ったのは覚えている。 10時間近く眠ったのか……? 流石に寝過ぎだろ。 もそもそ起き出して顔を洗っていると、彼が帰って来た。 お昼を食べて、午後から戦闘服を買いに行くと言っていたのに、 「やっぱ行きたくない」 などと言い出した……おい。 折角コンタクト入れたのに、無駄になったじゃないかよ。 昨日の疲れが残っているのだろう、仕方ないか。 私は買ったばかりの自転車で、1人でスーパーに買い出しに行った。 風がまだ冷たい。 桜はいつ咲くのだろう。
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