ずっと放置プレイにしていた日記ですが、私は生きています。 辛うじて……でも死にそう。暑くて。
今日も酷く暑かった。 寒冷地仕様なので、気温が30度を超すと脳味噌が溶け出し、思考が上手く働かなくなる。
日曜日だというのに、出張から戻ったダーリンは荷物を置くと、すぐ職場へ出かけて行った。 奥さん放置プレイ……いいもんいいもん、1人で涼しい部屋にいて、PCで遊ぶんだもん。 と行きたいところだがそうも行かず、2泊3日分の洗濯物を放り込んで洗濯機を回し、その間に掃除をする。 一寸動いただけで汗だく……アトピー増悪の気配。 一通り仕事が終わってさあ休もうと思った時、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。 飛脚さんが届けてくれたのは、通販で注文していた衣装箱。 早速開梱して、玄関先で段ボールと格闘しているところに、ダーリンが帰宅した。 飯だけ食って、また出掛けると言う。 しゃあない、明日が一つの山だからね。
ダーリンが茹でてくれた揖保の糸を食べていると、彼が私の方をちらちらと見ているのが判った。 「どうしたの。何か付いてる?」 「ううん……変わった服だね、それ。何の模様?」 どうせ部屋着だしと思い、結婚前に着ていた服を久し振りに引っ張り出して着ていたのだ。 ダーリンは私のシャツをじろじろと見て、突然笑い出した。 「アンコウじゃないか、これ! こっちにはエイもいるし、凄いセンスだな!」 「そうよ、深海魚シリーズ。よくよく見ると変だけれど、パッと見派手だし、安かったから買ったの。1,000円だったかな」 「1,000円!? 300円でも買うの躊躇っちゃうよ、この模様じゃあ。またシオンは変なの好きだなあ!」 そこまで笑うか!?ってぐらいに笑われた。 外に着て行く訳じゃないからと思って着ていたけれど、そんなに馬鹿にすんならもう着ないよ。 古い物だし、窓拭きにでもして捨ててやる、と思ったのを察知したのか、ダーリンは言った。 「今度それ着て実家に行こうよ! うちの親父喜ぶぞ〜、いちいち魚の解説してくれるよ」 そしてまた一頻り笑い転げてくれたのだった。
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