今日はこんな感じ?
今日、考えたこと。そして読書の記録など。

2011年10月07日(金) 妖精作戦

「妖精作戦」笹本祐一 創元推理文庫

懐かしいタイトル。
著者のデビュー作である本書を初めて読んだのは、出版されて間のない頃で、高校
1年生だったと思う。
わあ、26〜27年前だね。
学園物のSF。超能力少女もの。
すべての要素がツボで、なおかつ、たたみかける様なテンポの速さに酔いしれました。
自分でも書いていたけど、ここに出てくる全寮制の星南学園と、那州雪絵のコミック
「ここはグリーンウッド」の舞台となった緑林寮が憧れで、そういう学校を作り出して
舞台としたほど。
本作はシリーズ1作目に当たり、このあと「ハレーション・ゴースト」「カーニバル・ナイト」
「ラスト・レター」と続きます。

今回は、出版社替えの新装文庫化。(なにせもとは朝日ソノラマ文庫。今はありませんから)
実は持っていた本を行方不明にしていたので、この本が出るのを楽しみにしていました。
今回の文庫には、作家・有川浩が解説を書いています。
彼女も妖精作戦世代なのは「レインツリーの国」を読めばよくわかります。
解説文にはただただ納得。そうそう、そうそう、と思いながら読みました。
そしてやはり、あのころの懐かしい自分に会えた気がしました。
飢えていたのです。
私、学園物のSFが、本当に読みたかったのよね。

シリーズ1巻目の本書は、ただただ気持ちよく、キャラクターがどたばたしています。
小気味よいテンポを楽しめばいいと思います。
楽しいから。

今の自分が読み返すと、確かに読みづらい部分も多いです。
確かに下手だよね;
でも、補って余りある「何か」があるのです。

☆☆☆(星みっつ。やっぱ尻上がりだもん)


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