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おとなの隠れ家/日記
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2006年07月19日(水)
般若心経との出合いが意味すること。



般若心経を暗記した。
理由はわからないままに。

昨日の日記に
日記を書く意味を暗示したのではないか?と書いた。
それで自分なりに結論付けしたつもりだった。

でもでも
違ったみたいだ。


先週、香港でも人気のあるXOジャンが手に入った。
ひょっとして、うちの親父が好きかもなーと思って
好きなら実家に送ろうかと、仕事の合間に電話をしてみた。

母が出たので

「雨ひどいけど、そっちはどうよ?」

と、天気の話題から入った。

母は静脈瘤の手術をここ2年ぐらいの間に5度もやって
入退院を繰り返す生活を送っている。
そのせいか、いかにも具合のわるそうな声で
自分の体調と日々の生活の不満をわたしにぶつけてくることが多い。
頭では、わたしには言いやすいんだろうとわかっちゃいるが
正直、こっちまで気が重くなる。


今日も、母の声色は天候と同様、どんよりしていた。

「あなたに手紙を書こうと思っていたところだったの」

手紙っすか?
驚いた。
用があれば、電話で話すことが簡単に出来る環境で
手紙なんていわれると、頭の中でいろんな予想が駆け巡る。

まず思い浮かんだのは遺書めいたような手紙かな、と。


昨年、母の姉が亡くなった。
その姉の病気と母の病気は同じで
後を追うように、母の病状も悪化している。
つまり
この先、どうなるの? じゃなく
この先、ああやって終わるんだ というのが示されているような。

当然、気弱になるだろう。
そんなとき、ナイスタイミングで孫ができたんだ。
弟よ、あんたは偉い♪

ここんとこ、孫のおかげで母はずいぶん明るくなっていた。
先日の叔母の一周忌のときも、孫にメロメロな母の姿に
ほっとしたところだった。

母に訊いた。

「手紙? わざわざ手紙って?」



「そっかぁ」

何をどう言えばいいのか、わたしには思いつかなかった。
それ以上に聞きたいこともなかった。
だって、叔母と同じ状況だから。

そのとき、電話の向こうでピンポーンと来客を知らせる音がした。
月一でお経をあげてもらうお坊さんが来たらしく
電話はそこで終わりになった。
わたし的にはナイスタイミングだった。


叔母の一周忌のときに実家に帰ったときの、とある母との会話。

ま「実はさ、般若心経を暗記しようかと思ってる」

母「私もね、般若心経を写経しようかと思ってたところ」

ま「筆で?」(母は書道の師範クラスだが病気のため最近は筆をとっていない)

母「もちろんよ」

ま「なんで?」

母「そういうあなたは、なんで?」

ま「わからん」

母「それにしても、あなたが般若心経だなんて、早すぎ」

ま「早い遅いがあるもんなん?」

母「わからんけど 笑」



今日、めちゃめちゃ雨が降った。
会社に向かう高速で危険を感じた。
口ずさんだのはメロディーにのせた般若心経。
守ってください、という願いを込めた、と思う。