日々是迷々之記
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| 2004年05月15日(土) |
女が男に望むもの、男が女に望むもの |
それらは根本的に食い違ってるのではないかと強く思った。
夕方、近所の店でタコヤキを買い、家に帰るとテレビではバレーボールと野球ばっかりで私の好きな関西風味こてこての番組はやっていなかった。(もともとゴールデンではあまりやっていないのだが。)
ので、「セルマ&ルイーズ」のDVDを見ることにした。私はこの映画が何故か好きで、時折見ている。1991年の作品なので初めて見たのは二十歳前後の頃だと思うが、三十歳過ぎて見るとまた感じが違う。リアルなのだ。
日常生活にどっぷりの中年主婦。だんなが遅刻したらあかんと思い、キッチンから「遅れるわよー。」と声をかける。すると機嫌の悪そうなダンナがぶつくさ言いながら起きてくる。「朝から叫ぶな。」と言う。彼女は黙ってコーヒーを入れるがダンナにノーサンキューと言われ自分で飲む。
どっちも悪気があるわけではないのだが、いまいち噛み合わない。リアルだ。そして彼女は親友(未婚)と一緒に2泊の予定で山荘にドライブに行く。その道中になんだかんだと起こるのだが、ねたばれになってしまうので大まかな物語は記さない。
親友の運転する66年型サンダーバード・コンバーチブルでドライブ。トイレ休憩でバーに行き、注文するのは彼女がワイルドターキーをストレートで、親友がマルガリータとチェイサーにクエルボ(テキーラ)のストレート。
日本的に考えれば、非常識な中年女が調子に乗ってるってことになるんだろうが、しつこく声をかけてくる男に「大事な話をしてるから、放っておいて。」と鼻先にタバコのけむりを吹きかけるシーンはかっこいい。まぁ、これは主婦をジーナ・ディヴィス、親友をスーザン・サランドンが演じているのでよく見えるというのもあるだろう。
そこからある事件が起き、芋蔓式に二人は犯罪を重ねてしまうのだが、この二人は本当に悪いのかなぁと思ってしまう。よろよろとバカな男が出てきて余計なことをするから…ではないのか。この映画に出てくる男はみな単純だ。その場のことしか考えていない。その反面、表には出さないが、女達はもっと深いモノを求めているようだった。そして最後は自分の生き方を貫くために、究極の選択をせざるを得なくなってしまうのだ。
この映画はキャスティングもつぼにはまっている。先述のバーのシーンでは懐かしのチャーリー・セクストンが生でライブをやっているし(今彼はどうしているのだろう)、バカ男の一人はブラッド・ピットである。あの顔であの体、んで女たらしでせこい犯罪を重ねているという設定なのだが、とてもツボにはまっている。10分くらいしか出て来ないのだが、印象は強烈で、この映画をきっかけにブレイクして、この映画の次は「リバー・ランズ・スルー・イット」に抜擢されたようだ。
そんなわけでリドリー・スコット監督のうらばなしを含む映像特典まで見てしまって、3時間以上、この「セルマ&ルイーズ」の世界にどっぷりとはまりこんでしまった土曜日の夜なのであった。
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