日々是迷々之記
目次|前|次
今日は自転車で会社に行こうと昨日から決めていた。
いつもより20分だけ早起きをして家を出る。バイクじゃないのでヘルメット、オーバーパンツ(ズボンの上に履くスキーパンツみたいなやつ)が要らないので身軽だ。自転車置き場に行くと施錠されたままで入れず、家まで戻って鍵を取りに行く(バイクのキーと駐輪場の鍵を一緒にしているのだ。)という無駄な時間はあったが、まぁ間に合うだろうと自転車を出した。
一つ目の渡し舟に乗るために渡船場へ行った。上流のほうを見るといつもバイクで走っている橋が渋滞しており、トラックや車は不機嫌そうにその場に留まっている。信号のつながりがキチガイじみているので、一度に5台くらいしか右折できないので朝はいつもこんなんなのだ。
一方渡船場は平和である。朝日の中で皆眠たそうに船を待っている。
程なくして対岸から船がやってきた。どわっと高校生の乗った自転車が降りてくる。乗り込むと少し波が高くて小さな渡し舟はぶわんぶわんと揺れながら500mほどの対岸に着いた。みんなが一気に大通りを目指して走ってゆく中で、私は裏道の方を行くことにした。大通りはムチャする車が多いので少しこわい。「青→全開、黄色→つっこめ」というバリバリ大阪ルールがまかり通っている。
裏道は平和なもんで私はのんびりとこいだ。ままちゃりなので気合を入れてこいでもさほどスピードは変わらない。20分ほどで次の渡船場に着いた。出航するとすぐに大きな砂利船がやってきて、波が高くなった。私はこけないように手すりに腕を回し、ひじでしっかりホールドした。右手は自転車を握る。
船頭さんは上手なもので、うまいこと砂利船が起こした波に向かって直角に操舵し、ごく普通のことのように波を超えた。うーん、すごい。
対岸では水鳥が水面でゆらゆら揺れながら朝日を浴びていた。なんだか平和なのだ。一方、いつも通っている大橋を見るとこれまた橋の真ん中当たりから渋滞している。
そこから会社までは5分ほどだ。会社に着くと7時59分で誰も来ていなかった。すぐに専務が来たが、おはようと言う前に「何で自転車なん?」と訊かれてしまった。うむむ。どう答えたらいいんだろう。渋滞がやだとかいろいろあるが、「気分転換です。わはは。」とわけのわからない答え方をしてしまった。
会社から2キロくらいの距離を車で20分ほどかけて通勤している人には、何だか理解できないんだろうなぁとちょっと思いつつ。
|