日々是迷々之記
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夕食が終わり、雑誌を読みながらマッタリしていると携帯電話が鳴った。病院時代の知り合いである。病院に行かなくなってから一年近くが経ち、その子とも会っていない。なつかし〜と思いつつ電話に出た。
「あの〜、DVD返しに行きたいんすけど〜。」忘れてた。確かに「マトリックス」のDVDを貸していたのだ。ええよ、ええよと言って返してもらうことにした。数分後、近くまで来ましたと連絡があったのでマンションの外へ出た。
んで、返してもらいついでにちょこちょこっと雑談をした。すると、「実はね、ボク、結婚しそうになったんすよ。」「へー。」「聞いてくださいよ。」「ふん。」「1ヶ月くらい一緒に住んでたんですけどね…」
話を聞くと「同棲していた」→「結婚しようという話になった」→「親に反対された」→「気持ちがちょっと盛り下がった」→「車で事故った」→「手元にない車のローンを払うのがいや」→「イライラ」→「やっぱ結婚やめ」ということらしい。まぁ、ない物のローンを払うのはつらい。私も未だに事故ったバイクのローンを払っている。でも、車やバイクに乗ってたら一度は通る道ではないか。(あ、ちょっと違うかも)
昼病院で働いて晩に学生をしているので一応学生なのに、ハイラックスサーフなんかよく維持できるなぁとは思っていたが、そういうことを言うのも時代遅れな感じがしたので言わなかったが、さらに事故ってローンもっていったら生活しんどいんちゃうかなぁと思った。う〜ん。引き続き話を聞いていた。
「でね、結婚することが決まったら、ぜひなおぞうさんに会ってもらおうと思ってたんですよ。彼女にね、話したらぜひ会ってみたいって言ってたから。」
なんで私がアンタの彼女に会わないかんねんと思いつつ、続きを聞く。
「インターネットの話になって、詳しいねって言われたんすよ。で、なおぞうさんていう面白いオバさんが病院にいて、その人にいろいろ教えてもらったって言ったんすよ。主婦でバイクで事故った人やねんけど、マックおたくでホームページとか作ったりしてる人だって言ったら、面白いね〜。とか言ってて…。」
面白いオバさん、ってアンタ…。25歳くらいの人から見たら私はやっぱりオバさんなのかと思うとちょっとショボーンである。確かにサザエさんより7歳年上だし、やっぱりオバさん?
「バイクで事故ったマックおたくでホームページなんかも持っているオバさん」ってなんだかな〜と思うが、それが今の私の姿なのだ。うう、なんか嫌。だからといって、バイクをやめる気もマック生活をやめる気もさらさらないのだが。
30代にさしかかった女性にもれなく押される「オバさん」という烙印。恐ろしいことに、藤原紀香だろうが山口智子だろうが松嶋菜々子だろうが20歳前後の男性からしたらもれなくオバさんなのだ。
「扶養家族が、扶養家族持ったらアカンで。結婚は自立してからや。」と言っておいたが、こういう考え方自体が時代遅れなのかもとふと思った。
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