日々是迷々之記
目次


2002年09月01日(日) 狂気のスーパーマーケット

ふと調味料を置いている棚を見ると、醤油が底をつきそうだった。こりゃいかんと、重い腰を上げて醤油を買いに行くことにした。なぜ重い腰なのか?それはその醤油を売っている店が、かなり気疲れする店だからである。

その醤油は和歌山の湯浅という醤油の名産地の醤油で、あんまり高級でもなく、普段使いにできるようなものである。去年、ずっと通院していた病院のすぐ裏手にあるスーパーにしか何故か売っていないのである。通院していた頃はついでがあったから寄ることもあったが、病院に行かなくなってから一度もそのスーパー(Jと呼ぶ)には行っていない。

Jとは1階が食料品、2階が洋服類、3階が日用品、4階が子供の遊び場と食べ物屋、というありふれた構成である。しかし、である。駅前の一等地の国道脇という立地により、自転車置き場は溢れ帰り、3000円お買い上げで1時間駐車無料、バイク置き場はスクーター用5台だけ、というちっともお客のことを考えてないすてきなお店だ。ということで、カブの出番である。醤油一本で駐車場代など払う気はさらさらない。

どうにかバイク置き場にカブを置き、ふらふら走りのババチャリをよけ、店内に入るとちょっとしたイベントスペースがある。そこでは今日、ディズニーの知育教育グッズの勧誘をやっていた。その光景を見て、わたしはぞぞぞと後ずさりをしてしまった。

勧誘をしている人たちが、皆、ミッキーマウスの耳をくっつけているのだ。ヘアバンドに耳がくっついているのを男女皆つけている。若い女性はまだいいが、「時給のいい、スポットのバイトがあるから来てみたんやけど…。」みたいな、おとなしそうで眼鏡をかけたにいちゃんが、ミッキーの耳をつけて、真っ赤なTシャツでおどおどと勧誘しているのは見ていて痛かった。あと、上沼恵美子のような真性オババがミッキーの耳をつけているのを見ると寒気さえ感じたのは気のせいか。

そそそと食料品売り場に行き、目的の醤油を手にする。カートを狭い通路のまん中で止めて、おしゃべりに興じているおばちゃんが邪魔である。といっても私と同じくらいの歳だと思うのがかなしい。どうにかレジまで辿り着いて、順番待ちをしていると、「テケテケ〜」っと男の子が駆けて行った。その後ろを私と同年輩と思われるお母さんが追っかけてきて行った。「ぎんが〜、ちゃんとママと手をつないでって言うたでしょ〜。」ぎんが。銀河って、人の名前なんだろうなぁ。まぁいいけど、将来その子が自分の名前を嫌になるに、100ゴールド!って感じだ。

とほほと支払いを済ませ、ついでなので雑誌を買おうと3階の書籍売り場に行った。ここはまさしく人生の縮図、人間の品性が見えかくれする正念場なのだ。

通路に座り込み、「るるぶ」を必死でメモってる人、JRの時刻表を携帯電話のメモ帳に入力する人、真剣なまなざしでオヤジ週刊誌の露出度の高いグラビアを凝視する人、アイドル誌を友達とめくりながら「告られてんやんかー、」とでかい声でしゃべる堅太り中学女子…。私はその横をすりぬけながら、やっとこさ目的の雑誌を手に入れた。

ここまで来たら家に帰るだけである。

が、ここでもなんだかなぁの連続である。スーパーとは反対側の駅前の交差点があるのだが、ここの信号がキ○ガイじみた信号なのだ。普通の信号は青になると、直進のクルマも、右折のクルマも、左折のクルマも進めるが、ここのは青の下に3つの矢印がぶら下がっていて、その向きしか進んではいけないのだ。まず、左折が5台くらい、直進がちょっとの間続き、右折が3台くらいしか進めない。まぁ、この方が事故を減らすという観点では正しいのかもしれないが。(ここの信号は大阪の事故の多い交差点ベストテンに入っています。)

問題は国道2号線がここで左折しているという事実なのだ。神戸の方から走ってきたクルマはここで左折して、京都の方へ進むと言う塩梅だ。しかし、前述のように左折は3台くらいしか一度に行けない。当たり前のように渋滞する。私は右折だが、バイクなのですり抜けて、好きな車線に合流することができてマシだが、クルマで右折の人は気が狂いそうになるだろう。

うぐぐ…、もうだめだ。と醤油と雑誌を買うだけで力尽きてしまったオロカな女の日常である。


nao-zo |MAIL

My追加