日々是迷々之記
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| 2002年08月27日(火) |
ずるずるひやむぎ一本勝負 |
お盆が終わって、「ああ涼しくなったなぁ。もう秋なんだねぇ。」としばし目を細めていると、暴力じみた残暑がやってきた。地下街の立ち呑み串カツ屋の熱気は殺人的で思わず息を止めてしまう。すれちがう人と手が触れあうと「じと!」もしくは「ねと〜。」っとしていて思わず殺意すら感じてしまう。そしてそのじんわりと体にまとわりついた熱気を剥がすためにドトールコーヒーなどに行き、アイスコーヒーLサイズを注文し席に着き、おもむろに買ったばかりの文庫本を広げる。「ああ、涼しいし、コーヒーも冷たいし、極楽やね〜。」などと思っていると、右隣の三人組のおっさんがお互いに財布からJCBゴールドカードなどを取り出して自慢しあっている。「会費がね〜、一年で一万いくらかかかるんやで。」「10000ポイントでクルマもらえるらしいけど、なんぼ買いもんせぇゆうねん。」といいつつ、にやにやと見せ合い財布にしまう気配はない。ええい!お前ら串カツ屋の熱気より暑苦しいわい!という残暑に息も絶え絶えである。
こんだけ暑いと料理をするのがめんどくさくてしょうがない。当たり前だが火は熱いのである。しかし、いくら暑くても食欲を失うことはまずないなおぞう家なので、わたしは暗い目をして台所に立つ日々だ。
「何にしようかなぁ。」冷蔵庫を開けると、会社でもらってきた本場小豆島のそうめんは全部食べてしまったようでもうない。インスタントラーメンなんか食べたくないしなぁ、ゴハンを炊くと大量に食べちゃうしなぁとふと傍らの段ボール箱に目をやった。
その段ボール箱には保存食の類いが詰め込んである。隣の区のディスカウントストアではたばこを1カートン買うとその店の100円均一の商品から3つか、4つかただでくれるのだ。だんなさんはいつもそこで大量に食品を持って帰ってくる。ただ、悲しいかな品揃えがかなりしょぼいのでうちにはきな粉や、かたくり粉、塩昆布などが一生買わなくてもいいほど在庫してある。その箱にひやむぎが入っているのが目に入った。
「おお、これは、これは。」今日の昼ゴハンはひやむぎなおぞう風で決まりである。まずひやむぎをゆでる。その間4分。納豆1パックをまないたの上でドコドコとたたく。しそ3枚、ミョウガ1個を千切りにする。ひやむぎが茹であがったら氷で冷やし、おおきめのどんぶりに盛る。その上から納豆、ミョウガ、しそを配置。すかさず冷蔵庫から梅干しとなめ茸を取り出しそれらも形良く配置する。その上からよく冷やしたそうめんつゆをかけて完成。本当ならば刻んだオクラなども乗せたいところだがなければないでいいのだ。
見た目のボリュームがすごい。ハンドボールくらいはありそうな大盛りだ。が、しかし、朝からの雨でしめった体を抱えて、冷たいウーロン茶だけを飲みながら怠けていた体にどんどん麺は吸い込まれてゆく。
「どかっ。」約5分後、どんぶりは空になり静かにテーブルの上に置かれた。
さて、部屋のかたづけでもしようっと。
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