日々是迷々之記
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| 2002年05月04日(土) |
今日もまったりカブで行く |
目が覚めるとまだ5時だったのでまた寝た。しかし、朝日に暖められたテントはビニールハウスのようなもので、あぶり出されるように目覚め、テントの外へ出た。
最初は天気が良かったのに、さっと雲が出てきたと思ったら、ざばっと雨が降り、5分後にはまた日が射す。まさしく、「晴れのちくもり。時々雨」という感じである。今日は海沿いを走ろうかと思っていたが、そんな気にもなれず、カレーパンのフライパン焼きとハッサク、コーヒーで朝食を取り、テントの中でだらだらしていた。
すると、「どか!」っとテントに何かが当たる物音がした。なんやねんと、勇んで外を見るとどこかの「お子さま」がキャッチボールをしていて誤ってぶつけたようだ。「むっ!」としつつも放置。しかし、後々考えると、ここでばち〜んと行っておいたほうが良かったのかもしれない。
外はまだすっきりしない。まだ10時である。最南端が売りの土産物屋を見にゆくことにする。中には、ものすごくベタな土産物がたくさんあり、かなりココロ惹かれた。「長生き手拭い」「健康音頭手拭い」「観光名所を描いたバンダナ」などなど、どしぇー!と叫びながら飛び上がりたいアイテムが目白押し。その中で、自分のために「岬の小石の上にカエルの置物を貼りつけ筆で潮岬と書いた」置物を購入。350円なら納得の値段だ。
そこで、ふと、はがきセットに目が止まった。そうだはがきを書こう。2日前の5月2日は私が小学校一年のころからの親友の誕生日だったのだ。彼女はいつか一緒にキャンプに行こうと言いつつ、結婚してぼちぼち2児の母である。その彼女に潮岬からはがきを書こうと思い立った。もう一枚は妹へ書こうと思った。彼女は遠くに住んでいるのだが、何かカワイイ絵はがきがあると、日常を綴って私に送ってくれる。メルアドも持っていて、メールのやりとりもあるのだが、それではがきが来るとちょっと違った感じでうれしい。
テントへ戻り、もう一度コーヒーを入れ、ころがってはがきを書く。小雨のしとしと音を聞きながらはがきを書くようなツーリングもいいんでないかい?と思ってしまった。
ちんたらしていると、日が射してきた。ようやくお昼を過ぎた頃だ。切手を買って、はがきを出そうと思い、カブでキャンプ地を後にした。荷物を持たずに、前かごに携帯できる畳めるトートバックにいれたお茶だけ入っている。なんだか全然ツーリングぽくないので嬉しくなってきた。(何でかは謎。)
まず、昨日も行った大型スーパーの向かいのでっかい本屋さんへ寄る。すると、車雑誌の棚に、NAVI誌のスモールカー特集があったのですかさず買う。買うときにレジで、切手を売っていないか聞いたら、ないとのこと。そこで、売ってそうなところを聞いたら、「役所のとなりの郵便局の販売機にありますよ。」と言った。ふむふむと、その店を後にする。
隣のヤマザキデイリーストアで、やきそばパンを購入して役所を探しにゆく。が、小さい町で国道から一本入ったところにあった。切手を購入し、ポストにはがきを投函し、あたりを見回すと、何度も来ているのに知らない風景があった。お好み焼き屋さん、寿司屋さん、などどこも暇そうだ。国道沿いのどこにでもあるファミレスは長蛇の列だったのに。
裏道をうろうろと見て回ると、防波堤に出た。そこには地元の人たちが軽のワンボックスやトラックを止めて釣りをしていた。わたしもその一角にカブを停め、防波堤に腰掛けてやきそばパンを食べた。
しかし平和な風景である。表通りは渋滞し、キャンプ場も一晩明けると、テントが2倍に増えていた。キャンプ場のトイレも紙がなくなっており、待ちきれないおばはんが、男子トイレに入ってしまうという地獄のような状況だった。
空がだんだん明るくなって来たので、ちょっと走ることにした。ちょっと観光化されすぎた潮岬に変わるキャンプ地を探そうと思い立ったのだ。地図を見て、県道の川沿いにあたりを付け、走ってみる。途中、雨は降ったり止んだり。どぼどぼ降って来たときは、鉄工所の屋根の下で雨宿りをした。となりの田んぼに目をやると、レンゲの花が咲き、ハチがぶんぶんと飛んでいた。素直にああ、きれいだなぁと思っていると、ボビャボビャボビャ〜とマフラーを変えた他府県ナンバーのステップワゴンが爆走していった。ああいう人達はぜったいレンゲの花に気が付くことはないだろうなぁと思った。何故かは分からないけれど。
そこから少し川を遡上して行くと、3台ほど車が止まっている。見てみると、地元の軽トラとワンボックスだ。釣りをしたり、テーブルを出して、コーヒーを飲んだりしているようだ。よく見ると山小屋風のトイレもあるので、地元の人たちがちょっと川遊びにくるところなのだろう。
私はカブを停めて、地図で位置を確認し、お茶を飲んだ。川の流れる音、雲の流れる音、それしかない世界。次はここでテントを張ろうと決めた。
さて、ぼちぼち帰ろうかなぁと思ったが、まだ3時である。ついでだから紀伊大島に立ち寄ることにした。ここは、島だが橋で結ばれている。以前、ダンナさんのバイクに二人乗りで渡ったことがあるのだが、ただ、渡っただけであまり印象がない。今度はカブでトテトテと見ようと思ったのだ。
風にあおられながら橋を渡り、まず、港に行ってみることにした。その島は葉っぱのような形で、葉脈のように道が作られている。中央の葉脈が県道で、そこから出ているのが、地元の道である。その地元の道に入ると、道幅が狭くてびっくりした。ランクルやハマーで走ったら両側の家をなぎ倒しそうな感じだ。てこてこと港へ降りると、またも地元の軽トラックとワンボックスがたくさん止まっており、おっちゃん、おばちゃん、中学生に、カップルまで、皆、釣りをしたり、野良猫にエサをあげたりしている。野良猫がなんかもらおうとして、釣り人の背中を見つめているのがおかしかった。
港からはギアを1速に入れ、急な坂道をゆっくりと県道に戻った。次は島の先端の灯台を見にゆくのだ。駐輪場にバイクを止め、てくてくと歩いて行く。ほんの500メートルほどなのだが、坂が多く、膝が笑ってしまった。運動不足か?
途中の土産物屋を覗く。何故か、トルコの民芸品ばかりを置いている。説明を読むと、なんでも昔、トルコの船が遭難しているのを助けて、それから交流が続いているとのこと。「南紀のおみやげにトルコの民芸品」なかなかいいかもしれない。今回はカエルの置物を買ったので、次にしよう。
灯台に付くと、とてもちいさな灯台で思わず笑ってしまった。3階だてくらいのアパートくらいだ。とてもカワイイので、灯台のまわりの芝生に仰向けに転がり、灯台全部が入るように写真を撮った。灯台に上ると、まさしくここは本州最南端で、海がまぁるく見える。写真を撮ろうとしたが、変なババァの一家が並んで写真を撮りたいらしく、「あのおねぇちゃんがどいたら、撮ろうね〜。」などとババ声で孫とおぼしき子供に言っている。
いくら景色が良くてもババァに急かされて写真を撮るのは本意でないのでさっさとどいた。今度は観光客がほとんど来ない真冬に来て写真を撮ろうとココロに決めた。
ぼちぼち夕方になってきたので、スーパーで夕食を見つくろう。ここ、南紀はマグロが取れるので、生のマグロが手に入る。中落ちを集めた物に、刻んだネギが付いている、「ねぎとろセット」が250円だったのですかさず買う。今日はゴハンを炊こうと決めた。つまみに、串カツと、鶏チーズフライ、トマトを買った。
そして、キャンプ地へ戻るとそこは阿鼻叫喚、まさに人間地獄と化していた。この続きは明日なのだ。(書くのもおぞましいという気持ちだが。)
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