日々是迷々之記
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2002年04月25日(木) タノシイ会社告発之記

少しの間、更新の手が止まっていた。これは何も仕事が忙しくて時間がないというわけでもなく、ただ単に疲れてしまい家に帰るとゴハンを食べて寝てしまう日々だったからだ。

疲れる原因は何か?それは会社である。(いつものパターンですね。)今日は、この2.3日に起こった出来事を思い返してみようと思う。

出社するとタイムカードをがこんと押してから、パソコンのスイッチを入れる。そしてメールチェックをする。私のアドレスには主に海外からの問い合わせみたいなものが一日15件ほど来る。しかし、その朝届いたのはメールだけではなかった。ほぼ全てのメールにウィルス"Klez G"がご丁寧に添付されていた。

勿論ウィルス対策ソフトは入れている。ノートンアンチウィルスだ。ちゃんと常駐してる。で、なんでウィルスが届くのか?それはウィルス定義ファイルを更新していないからなのだった。考えてみればわかると思うが、そのソフトが開発されたあとにできたウィルスはそのままでは駆除できない。新しいウィルスを駆除するためには、新しいウィルスのことをそのソフトに教えてあげなければならない。それがウィルス定義ファイルで、年会費のようなものをダウンロードして更新するようになっている。

この会社はそれをしていないのだ。だから新しいウィルスはダダもれで入ってくる。しかしダダもれだからといって野放しにはできない。勝手にアドレス帳のアドレスにウィルス自身のコピーを添付して送ってしまうからだ。

で、どうやって駆除するのか。世の中には便利なモノがある。オンラインスキャンである。トレンドマイクロという会社のサイトにアクセスするとオンラインでパソコンの中を調べてくれる。早速アクセスして駆除する。

私のパソコンのハードディスクは今どき2ギガである。2ギガといってもISDN回線に全従業員のパソコンがぶら下がっている環境でオンラインスキャンは時間がかかる。しかもパソコンが非力なので、スキャン中は他の作業ができない。しばし待つ。一時間おきにこれだからたまらない。この状態が月曜日から続いており、今日、やっと一日のウィルスの数が1桁に落ち着いた。

ぼそっと事実上IT担当重役のおっちゃんに、定義ファイルを更新するのにお金を払ったらどうですか?と聞いてみた。すると、お金がでないそうだ。

それを聞いて呆れてしまった。法人契約で定義ファイルを更新するのにいくらするのか知らないが、オンラインスキャンの間、仕事ができない。その分残業に食い込めばそれでお金がかかるのが分からないのか?ちなみにフレッツでもなんでもないただのISDNのようなので接続料も当然払っているだろう。目先の金銭の動きにしか目が向いていないようだ。

日本のチューショー企業なんてこんなもんだとダンナさんは言うが、それが本当なら終わってると思った。

ちなみに最近2台のパソコンを導入して、やっと全従業員にパソコンが一台づつ行き渡った。その最後の2台がお笑いである。初代のNECラヴィのノートである。つまり98なんである。古くからパソコンを使っている人は記憶の片隅にあると思うが、NECの98シリーズは独自のキーボードを採用していた。しかし、日本のパソコン黎明期(パソコンでなくマイコンと言っていた)は、NECがシェア90パーセント!みたいな状態だったのでそれでよかったのだ。

しかし、時は流れ、Dos/Vパソコンが登場し、JISキーボードが主流となり今に至っている。会社のおっちゃん連中は、ちょこちょこっとDos/Vマシンを触る程度である。そのおっちゃんにいきなり化石のような98マシンをわたす。日本語入力さえできないのは笑ってしまったけど、しょうがないなと思った。だって2台で5万円くらいだったらしいし。

一人のおっちゃんに至ってはちょっと指がタラコのようになっているので、タッチパッド苦手のようだった。で、近所の大型ビジネス用品屋でマウスを買ってきた。懐かしの98用マウスで、プラグが四角いものだ。

「ようこんな化石みたいなもん買って来ましたね。」と思わず言ってしまい、「うわ!ばかにしてると思われたやろか。」と少しだけ反省したら、「お店の人にも確認されてん。これ98用ですけど本当によろしいですか?って。こんなん5000円もすんねんで。」といわれてトホホとなってしまった。

タダのマウスに5000円。スクロールのボタンもないタダの白いマウスが5000円である。ほぇ〜。これならアップルの光学式マウス7000円はお買い得だ。

という感じで、わたしからすれば訳のわかんないことばかり起こるこの会社である。

しかし、問題はその「わけのわからない会社」で、「ちょっと変な人だと思われている私」である。夫婦でそれぞれのパソコンを持ち、新聞は取らずにウェブのテレビガイドをチェックするのは変なのか?

長くなったのでこの話は明日なのだ。


nao-zo |MAIL

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