日々是迷々之記
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2002年02月01日(金) 新人さんいらっしゃい

今日付けで新しいヒトがやってきた。彼女Tさんは22才で、見た目は髪も染めておらず、今としては地味系で大人しそうなヒトだ。以前、派遣で働いていたが、仕事が切れるのが嫌で社員になることを決意したそうだ。何でも、ちょっと働くと2-3ヶ月は切れてしまうのでそれではツライとのことだった。ふ〜ん、それじゃツライよねなどと軽く世間話をした。

実際に仕事を始めると彼女はちょっと独特のヒトだった。(ヒトのことは言えないけど。(^_^;)

まず、電話の受け答えである。電話があったが、そのヒトが営業に出ているというパターンである。まぁ、大筋としては、「ただいま外出しておりますので、戻り次第かけ直すように伝えますが、お急ぎなら携帯電話の番号をお知らせいたしますが…。」みたいな感じがうちの会社流だ。しかし、彼女は、「ただいま外出しております。」で黙ってしまうのだ。親しげな取引先のおっちゃんなら、「ほな、かけ直すわ。」って言ってくれるから大丈夫だが、単なる問い合わせみたいな電話の時はこれでは話が進まない。

次にパソコン操作である。私の向かいのデスクに彼女が座っているのだが、ふと見ると彼女が小さな声で「え?え?」とキーボードをたたきながらつぶやいている。フリーズしたのかな?と思いつつ、「どうしたん?」といってそっちに行ってみると、「テンキーから数字が入らないんです!」と言った。見ると「NumLock」のランプが光っていない。これではカーソルが動いてしまうのだ。それを教えてあげると、「知りませんでした。ありがとうございます。」と言った。

数分後ふと見てみると、エクセルでセルに入力したあと、真下のセルに入力しようとしている。こんなときは、エンターキー(リターンキー)をたたくか、矢印キーの下向きを使って、セルを移動するのが一般的だと思うが、なんと彼女はいちいちマウスで入力したいキーを選んでクリックしてから入力していた。それじゃぁ、時間がかかってしゃあないやろうと思い、「エンターキーを押すと、下に移動するようになっているんですよ。」と知らせた。すると再び、「知りませんでした。ありがとうございます。」と言った。

私はふと考えた。これではやっぱり仕事切れちゃうだろうなぁと。派遣でやってゆくにはパソコンは出来て当たり前になりつつある。会社常識みたいなものも持っていて当然だと思われている。

彼女が定時で帰った後、課長さんが「なおぞうさんは教えるのがうまいから、まかせちゃおうかなぁ。」と冗談ぽく言った。わたしは「やなこった。」と思ったが、「この業界のことをあまり知りませんから。」とやんわりと言った。

彼女は月曜日もちゃんと出社するだろうか?


nao-zo |MAIL

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