日々是迷々之記
目次|前|次
久しぶりの通院で、今日はダンナさんと一緒に病院へ行った。今日は通常の診察ではなく、「症状固定」という作業をする。現状でどういう状態であるのかを書面で残し、慰謝料などの算出に利用するのだ。
この「症状固定」というのは、ある意味、「ここで終わりですよ」という区切りなのだ。これをしてしまうと、休業補償という前職の給料をもらうこともできないが、自由に仕事をすることができるようになる。治療費を払ってもらうことは出来なくなるが、来たければ自分の意志でリハビリを受けることができる。「ここまでで治癒は限界です。」という時点で線を引くのが本来なのだが、実際は「こんなもんやろ。」という感じで症状固定をすることが多いようだ。私のような交通事故で、金属を入れ、不要になったら取り出すという過程を経る場合、一般的に金属を取り出したら即、「症状固定」というパターンが多いようだ。
しかし、私の場合は10月の手術で金属を取り出すと、膝の曲がりが悪くなってしまったので再度リハビリを受けることになっており、とても症状固定できる状況ではなかったのだ。
保険屋さんも商売なので、10月の手術以降、休業補償の入金が遅れ遅れになっており、11月は入金なし。12月の最終日にまとめて入金してきた。おそらく「さっさと症状固定せーよ。」と揺さぶりをかけてきているのだ。ここで、「さっさと入金せんか!」などと言うと、経済的に余裕がないと思われ、とんでもない金額を提示してきたりする。ここは根負けしたほうが、負けなのだ。何も儲けたいわけではなく、フェアに判断して欲しいのだ。私の失った物は、加害者の失った物より明らかに大きいと思っている。(ちなみに加害者側は10年落ちくらいのクルマが全損、免停6ヶ月のみらしい)
きっと春頃には晴れて事故にまつわるいろいろな物から解放されると信じている。
仕事はとりあえず始められそうだ。バイクの旅はお預け。今の気持ちでは日本に住んでいる限りもうツーリングに行くことはないだろう。和式トイレを使うことも困難だし、座敷の飲み屋ではすごく行儀の悪い座り方になってしまう。
その分、得たものも多い。転職もできたし、バイクの代わりに、ロードレーサー、カヤック、クルマなどで遊ぶことができる。そんなに悪くないと思う。
楽しいことは1つしかないわけじゃなくて、アンテナを広げれば楽しげなことは網に引っかかってくると最近は思う。
いつか挑戦したいのは軽飛行機の運転かな?(今度こそ、事故ったら死ねそうだなぁ。)
|