日々是迷々之記
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| 2001年12月23日(日) |
先走って、クリスマス |
うちの家は今日をクリスマスにすることにした。ダンナさんが24日には寮に帰ってしまうので、今日にやってしまうのだ。ダンナさんの指揮で、鴨のスモーク、アンコウ鍋、てっさ、蛤の網焼き、チキンの唐揚げ、そしてオードブルだ。
私はまだ足が痛いので、近所のスーパーで済ませることにした。鴨は昨日購入したものだ。スーパーで伊勢エビのミニオードブルを見つけたので鼻息あらくかごに入れる。でっかいスルメイカがあったのでこれもスモークにすることにした。あと、タマゴも茹でてスモークに。
帰りに酒屋さんへ寄った。ここで初めて知ったのだが、スパークリングワインと、シャンパンは同じ物だそうな。ふむふむ。といいつつ、シャンパンと純米吟醸「星のささやき」と、泡盛「熱き島唄」をゲットする。しかし、袋が重い。はひはひと息をつきながら家まで戻ってきた。
まず、スモークを仕込む。これは私がカナダから買ってきたバーベキュウグリルにスモークウッドを入れて火を付け、フタをするだけでできる。でも出来た物は何だか手が込んでいるように見えるのがうれしい。早速、スパイスをまぶした鴨モモ肉と、イカの胴体、ゆで卵6個を投入する。
その傍らで、わたしはイカの塩からを作る。げそと三角部分を適当に切って、肝と味噌とで和えるだけなのだ。次に唐揚げを作る。本当ならどーんと七面鳥のローストでも作りたいのだが、作り方も分からないし、うちのオーブンに入るとも思えないので唐揚げなのだ。
スモークができあがるのを待ちつつ、早速シャンパンを開け、てっさ、唐揚げ、チーズナチョスなどをつまんでワハハと笑っていると、突然手製スモーカーから火柱が上がった。鴨の脂が炎上しているようだ!これは、コレハということになり、食材を救出し、沈火した。鴨をスライスしてみると、ミディアムレアだった。うむむとちょっと考えて、2分だけ電子レンジに頼ることにした。
さ、スモークをつまみましょうとなったときにシャンパンは空き、日本酒に突入した。
今思えば約7年ほど前、私はカナダで間借りをしていた。彼氏がいるわけでもなく、私はフライドチキンを半身、シャンパンを1本購入し、スーパーファミコンで「ボンバリス」(爆発するテトリス)を徹夜でやったことがある。気がつくと窓は結露し、なかなか最後の面まで届かず、しかし、シャンパンはもうなく、チキンは脂っこかった。今となってはトホホな思い出だ。
今は違う。酒はどどーんとそろい、つまみは豊富、そして、話す相手がいる。すばらしいではないか。例え話す内容が、「ETCみたいなしょーもないもん、作るな!」とか、「オートマのクルマがマフラー変えるな!」とか他者に対する罵詈雑言であったとしても、それはまぁいいではないかと勝手に思っている。
かくして、気がつくと、朝の6時だった。わたしはコタツで転がり、ダンナさんは何故か自分で布団を敷いていた。いやはや、クリスマスもいつもの宴会と同じ結末を迎えてしまったようだ。
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