日々是迷々之記
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病院を終えてから面接に向かった。私にとっては2年ぶりくらいの面接、しかも、社会復帰第一歩なので少し緊張している。
まず、おきまりの書類の書き込み。一段落したらスキルチェックだ。ワード、エクセル、それにテンキー、和文、英文のスピードチェック。結果、私が雇用主ならこんなやつは絶対雇わないというくらいさぶい結果だった。
ワードは一応出来たが、表作成は出来なかった。普段はエクセルで作ってからワードにコピー&ペーストしていたのでワード内だけでする方法を知らなかったのだ。エクセルはほんとに入力と足し算と平均値を出すだけしか出来なかった。LOOP関数ってなんじゃ〜と地団駄踏んでしまった。
しかし、入力はもっとダメダメだった。毎日こんなに日記を書いたり、メールを打ったり、ホームページのタグを書いたりしていてもできないものはできないのだ。テンキーのブラインドタッチは評価E。日本語入力は評価B。英文入力は評価E。この最後がかなりキツイ。(ちなみに評価B以上が実務で使えるレベルということだ。)しかも理由がアホなのだ。
このテストはパソコンの画面の左側を見て、右側に同じように打つという形式だった。左側には大きな青文字でタイトルがあって、2行開けて、小さめの赤文字で本文があった。そこで私は本文だけ打っていたのだ。そのシステムでは、左側と同じように打てたら文字が黒くなって確定されてゆくのだが、私の打った物はタイトルの分だけ行が狂っており、いつまでたっても黒くならず、結果全て間違って打ったという結果になった。で、どっこい0点なのだ。いやはや、恥ずかしいのかどうかも分からないトホホ度だ。
しかし、ここで落ち込まずに「こんなもんで人間の価値はわかんないのだ。」と早々と開き直ってしまった私は、次の英会話テストに進んだ。これは簡単だった。外国人の先生が出てきて、今までの仕事キャリア、これからどうしたいか、海外と日本のもっとも違うところ、自分の長所と短所はどこだと思うかを話すのだ。自分の考えさえ持っていればまず答えることのできる内容だった。
筆記テストもまぁ、普通できるやろといった感じだ。「ふうとう」「けんさく」を漢字で書いたり、「月賦」の読み方を選んだりというものだ。
で、約2時間半のテストを終えると私は燃え尽きていた。まるで徹夜明けの期末テスト最終日のようだ。最後のカウンセリングでは、まるで電球が最後に輝くように、力をふりしぼってアピールをした。すると、幸運なことに、「久しぶりの実務は緊張されていたようですね。」と悲惨なテスト結果を受け止めてくれていた。「いやいや、毎日丑三つ時まで日記を書いたり、フォトショップで遊んだり、2chをうろうろして、パソコン遊びで肩がコリコリですわ〜」などと余計なことは言わずにいた。
そして、最後に仕事を紹介してくれた。前と似たようなもので貿易関係でやりとりは英語と日本語、書類作成は英語、というような仕事だ。何が評価されたかというと、「元気で明るい」ことらしい。うむむ。面接に来て、「後ろ向きでじめっとした」ような態度をとる人はいないと思うのだが…。
まぁいいや。0点を取った人間にもちゃんと仕事はあるわけで、とりあえず話を進めてもらうということで今日の話は終わった。うまくいけば来年早々から働けるかも。
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