子犬日記
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2005年03月26日(土) |
大きくなって女になったら。 |
「狛太郎くんに相談してみないと、とは思ったんですけど」
彼は、大まじめにそう切り出した。
「高校を出て、大学に入ったらひとりで暮らそうと思ってるんです。 広さがどれくらいかはわからないけど、 いっしょに暮らせたらいいなあと思って。 それで、僕が大きくなって女になったら、狛太郎君と結婚したいなあ」
ゥワーヲ(倒) 上記の台詞の主は、子犬の十年来の親友である。 ゆうべから泊まりにきて、 いまも二人でグランツーリスモをプレイしている。 早生まれの彼は子犬と数ヶ月しか誕生日は違わないが、 学年はひとつ上。今年五年生になる。 高学歴かつ一流企業勤めの両親に愛されて育った一人息子くんで 非常に穏やかで、聡明な少年である。 高校でたら一人暮らし云々にも驚いたが、 いちばん最後の発言には思わぬTKOを決められたので、 ここにメモを残すことにした。 子犬本人はべつのところにいて、この告白を聞いていなかったが、 「人間はクマノミじゃないんだから途中で性別変わんないよ」 とかいいそうだ。 テレビで見た何か似たような件に関してそうコメントしていたことがある。
性と人間の生殖に関しては コドモにどう教えたらいいのか実はよくわからない。
まえに、子犬に縄跳びを教えていたときのことだ。 子犬用の短い縄で四苦八苦して飛ぶ犬に向かって、 「人間って変なイキモノだよねえ。 ほかの動物みたいに交尾しないのに、子孫を残せるんだよ。 なんでかなあ」 道端に座って見物していた子犬がつくづく不思議そうにいった。 犬は腰が抜けてその場にへたりこんでしまった(殴) いや、なんでかなあっていわれても。 もちろん、その場で「人間もするよ。呼び方が違うだけだ」と 即答することもできたわけだが、それもまずい気が…(冷汗)
動物全般に関して図鑑学習を済ませた彼は、 どんなサイズのイキモノでも、 2匹重なっていればそれは交尾しているのであって、 そのあとには結果として仔なり卵なりが生まれてくるのだ、 という知識は持っている。 自然系番組を見ていればときどき出てくる場面だし。 むかし犬が経験したように、 それらと人間の行為が実は同一である、という気づきのポイントには なるべくなら自力でたどりついてほしいな。 犬がその関連に気づいたのは四年生か五年生のときで、 アタマの上に電球がともるってのはあんなかんじかも。
といって、きちんとした知識がないのも困る。 もうすこし猶予がありそうな今のうちに、 そこらへんの関連本も読んでみるか…(嘆息)
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