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| 2004年03月29日(月) ■ |
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| Don't already go anywhere. |
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ぎゅうと抱き締める。 帰るたびに抱き締める。 帰ってきたよと。 もう何処へも行かないよと。
すると安心して、深い眠りに落ちていく。
お前が夜通し起きていたのが判る。 ソファの上の、まるでカマクラのカタチをした毛布。 何度もめくったであろうぼろぼろの雑誌。
まだ小さな身体を抱えて寝室に運ぶ。 カーテンが風になびいて月明かりが入る。 泣いた後目をこすったのか目の下が赤く腫れている。
どうせまた兄と言い争いでもしたのだろう。 俺が化け物だとでも言われたのだろう。 なぜ俺のためにお前が傷つく? たった一人の兄だろうに。 なぜ彼を傷つける? 赤の他人の、人間ですらない俺のために なぜお前はそう一生懸命なのだろうか。
毛布を取りにリビングのソファへ戻ると そこにはクッキーの缶。 ふと思い出してジャケットの内ポケットに手をやる。 食事の時に調達した、蛇側の財布。 缶の蓋を開けて財布の中身をありったけぶちまける。 小銭が缶に当たって甲高い音がする。
「ケイ?」 寝室で声がした。どうやら物音に目が覚めてしまったらしい。 ベッドから這い降りる音がするので 「毛布持って行くからじっとしてろ」 と声をかけ、缶には蓋をして、財布は窓から捨てた。
「ほれ」 と毛布を差し出して小さな肩を包み込む。
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書いてる途中で飽きたのでパス(笑) ちなみにタイトルは「もう何処へも行かないで」 勿論ショウからケイに向けて、ではあるけれど ケイからショウに向けて、でもあるというか。
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