両手を広げて、空に祈りを
2005年03月16日(水)   02.教師と生徒---私と貴方の関係20題
*パラレル「sweet life」の続編的。



「ハイド」
「どしたん?ユキヒロ」
「なんだよ、わかってるくせに」

進路指導室の窓際で、ドアの方を向き穏やかに笑う
俺はドアのすぐそばに立つ

新任のセンセイに恋焦がれ、想いをぶつけた
アナタと「恋人」になって、もうすぐ2年が経つんだね
最初は俺が押し切ったようなもんだったけど
交わしてきた日々が、お互いの想いや繋がりを強くしてきた


けどね、ハイド
アナタから見れば俺はまだまだ子供なんだろう?
コウコウセイで、未成年で
早くアナタに並びたくて、もがいている

待っててよ、すぐにそこにいくから

そんな第一歩


「ハイド、何か言うことねぇの?」
「言葉遣いがなってへんなぁ」
「何を今更」
「・・・・・卒業、おめでとう」
「ありがと」


今日、俺たちから“教師と生徒”という枷が外れる


「はい、俺の第二ボタンあげる」
「うわー、ありがとう」
「・・・・素敵なほど棒読みですこと」
「あははは、嘘やって・・・・在り難く貰っておくわ」
「ん」

ボタンを大事そうに握って、柔らかに微笑むハイドに、口づけた



「・・・そろそろ行かへんでええん?・・・皆で打ち上げやろ?」
「ま、ね、適度に交流」
「楽しんできぃや」
「終わったら・・・・家行くから」
「・・・来るん?」
「友達ん家泊まるって言ってあるし」
「・・・・・ま、ええけどな」


「卒業記念にハイドちょうだい」
「俺は記念品かい」


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んで、大学卒業したら「一緒に暮らそう」などと言い出すであろうユキ(笑)
この設定では、ユキはハイドには勝てないままだと思うなぁー
恐らくいつまでも子供扱い(笑)