みかんのつぶつぶ
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2005年01月23日(日) grief



死んでしまいたいと強く念じると、
本当に死んでしまうこともあるってどこかで聞いた。


悲しすぎて、涙を流すことを忘れてしまった経験はした。
苦しみを全て内側に飲み込み嗚咽しながらも、
涙は流せなかった。
現実は、壮絶なる闘いだった。



閉じた瞼は二度と開かず
閉じた唇に二度と言葉はなく
それでも横たわるその顔に、
この世の光は燦燦と降り注ぎ、
死して戻った自室で眠る彼の、
その瞼が眩しかろうと気遣い、
息子は窓辺のカーテンをそっと
閉めた。







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