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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() 買い物へ出た道々、 頭の後ろから遠くへひっぱられるような そんな感覚に何度も陥った。 何がそうさせるのかというと やっぱり梅の香り、そして大地の匂い。 道瑞にしゃがんで雑草をながめていた幼い頃の私。 卒業式も間近な小学校の校庭を横切る私。 もう春なんだなぁと重いカバンを持って空を見上げた中学生の私。 そろそろコートはいらないな、とぼんやり電車に揺られる高校生の私。 子ども達を自転車に乗せて多摩川の土手を走る私。 二月だというのにいつも汗ばむくらいに早足で病院へ向かう私。 ベンチで私を待っていた彼の姿。 そんな季節なんだなってね、道々思い出して。 息子の受験も今日で終わり。 部屋中に積まれている参考書とノート。 努力はしたのさ、それでいいんだよ。 ゆっくりおやすみ。
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