なにごともなく、なにごともなく。朝、出掛けに息子が時計がないかと聞いてきた。自分の時計が止まってしまったらしいので、お父さんの時計を持っていきなさいと渡した。彼が亡くなったとき、息子に一度渡したのだけれど返してきたのだった。息子の腕にはめられた時計、息子と一緒に電車にゆられ、未来への道を一緒に歩んでいく。明日で終わり。もうひと踏ん張り。がんばれ。