みかんのつぶつぶ
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2001年03月10日(土)

彼の弟が面会に来てくれた。

帰りの車中、病状と経過について話しあっていた。
弟の勤務する病院の院長は脳外科で、
色々と話しを伺っているらしいが、病名がはっきりしないのは、
いくら何でもおかしいのではないか、と言われたという。

確かに。
退院の日に、意を決してTG先生に聞いてみたのに、

「悪性度も何も、過去にデータのない細胞ですから、いくらインターネットで検索しても出てきませんよ」

鼻で笑われた気がした。
故に病名も「脳腫瘍」のみ。

1月のMRI撮影の結果も、このTG先生が「問題なし」と診断して、帰宅したのだ。
なのに、この結果だ。

私の聞き方が悪いのか?
それとも女だから、話しても理解できないと馬鹿にされているのか?

F先生には、この様な経過は話していない。
先日の話しでは、色んな方面に問い合わせをして、
頚椎の腫瘍に関する治療法を検討して下さっているようだが・・・・・。

弟が、なぜ放射線治療が出来ないのだろう、とつぶやく。
その説明は、あったと思うが、気が動転していて定かな記憶ではないので弟には話しをしていなかった。

確か、

全脊髄に照射するようになってしまうだろう。そうなると、社会復帰は無理だ。
前回、脳に相当量の照射をしているし、
今回も脳に照射する事になると、そんなに体のあちこちに放射線をかける訳にはいかない。

こんな内容だったと思う。
故に、抗癌剤での治療を考えているという。

抗癌剤は、果たして効くものなのか、と質問してみたところ、
抗癌剤があえば「かんかい」(漢字がわからん)と言って、一時的にとても元気になるという。

多分、私達家族のことや彼の状況を含めて、
あくまでも元気に動ける体や状態を残そうと、
考えているのではないかな、と勝手な推測をしている私。
きっと、説明不足というよりは、先生の言葉が足りないのかも知れないな。


「うちの病院もそうだけど、外科の先生は言葉が足りないんですよね。内科の先生はそうでもないのだけれど」

「ああ、外科は職人さんと一緒だからかしらね。内科は結構、メンタルな部分が影響してくるからかしらね」

「そうなんですよね…でも病名がわからないって言うのは、訴訟問題になりますよねー。
よく平気でそういうこと言うなぁ…」

こんな会話をしていたら、
ちょっと不安になってきた。
今日も首の痛みがなくて、快適に過ごしている。
術後に起こる、ハイテンションな状態は相変わらずだ。

看護婦さんに聞いてみたところ、点滴に痛み止めは入っていないという。

?痛くないの?
それとも、痛く感じないの?

これでまた、病理組織検査の結果待ちで2週間、ほったらかしにされるのだろう。



診療情報提供書、書いてもらおうかな。
でも状況的にマズイかな。
がんセンターへ転院するのは、彼にとってどうなのかな。
私の本音は、
慣れ親しんだ病院を転院して、抗癌剤の副作用に苦しんで、
乗り越えられる可能性が高いのか、疑問なのだけれど。

決断して動かなければ、具体的に行動しなければ、何も解決しない。


厳しいなぁ。。。

それとも、
信じるものは救われる、かなぁ。


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