みかんのつぶつぶ
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2001年03月07日(水)

病院へ行くバスに、同じ病棟に入院している方の奥様が乗ってこられた。
声をかけた訳ではないが、
ああ、これから病院かぁ一緒だなって思っていた。
すると、途中のバス停で降りて行かれた。
私は、何となく理由がわかった。
そのバス停は、Aさんのお宅があるから。
その奥様の姿を追ってみると、
Aさん宅の玄関へ向かっていった。

私は、なんだか切なくて、涙がでてきた。

Aさんは、彼と同じ日に手術をした人。
今日見かけた奥様の旦那様も、確か同じくらいに入院されていた。現在も入院中だ。

Aさんは、先日亡くなった。
お線香をあげに行ったのだろう。

みんな、切ない想いをしているのだ。
自分だけではない。


病院は、病を治す場所だけれど、
心を癒す場所ではないと、
とても痛感したのだった。

厳しい現実が、
弱った体と精神に、容赦なく襲いかかる。
他人のことも、
自身のこととして受けとめてしまう…


今日、腰のMRI撮影だった。
昼食を抜いて待っていた。

彼は、ちょっと不信に思っている。

「肩が痛いだけであちこちMRIって、大袈裟だなぁ。おまけに腰になんか、関係あるのかな」

「きっと私に文句を言われないように、痛いって言うからって、必死で調べているんだよ。
だってそうでしょ、原因も調べず痛み止めを処方するって、おかしいものね!!」

彼は、くすっと笑って、そんなこともあるかなって顔をした。

我ながら、口が上手いな(笑)
いや、普段から文句の多い私の性格が、功を奏したのだ(〃∇〃)

MRIが終わってからすぐに、断髪式だった。

すっかり頭を丸めて、照れながら帰ってきた。

はっきり言って、
可愛い。
思わず微笑んでしまうくらいだ。

もう見慣れているはずだったが、
似合うもんだと改めて感心してしまった。
病室の方達からもほめられて、
結構嬉しそうだったなぁ。。。

しかし反面、
明日が手術という厳しさを噛み締めてしまう姿に、
皆さん動揺されていた。

たくさん励ましの声を頂いた。

「お互い頑張りましょう」



・・・本当に、みなさんも頑張ってください。
一足お先に、手術をしてきます。
お互いの無事を祈りましょう。


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