ついに来るべき決断のときが訪れた。 一番いて欲しい時に彼女はいない。 だが、時は訪れた。
このタイミングでこの時が来たという事はやはり、僕という人間は自分の事は自分でやるしかないのだろう。 だから、どんなに迷っても、どんなに辛くても、誰に助けを求める事無く、誰に助言を求める事無く、誰に支えを求める事無く、自らの道を孤独に選ぶしかない。 それが大人としての自立であり、僕の人生哲学の限界でもあるのだ。
背負うと覚悟した以上、それが例え足枷であったとしても背負うしかない。待つといった以上、人生を削ってでも待つしかない。たとえ、全てを失ったとしても、背負うと決めたのだから、それは死を選んだとしても、その際までついてくるだろう。
武器はある。 だが、振りかざす気力が残っていない。 それでも戦うしかない。 「来るべき対話」へと導くために身代わり羊として戦うしか、僕が生きる意味は残されていない。
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