And now for something completely different.
データ移行中 昔の画像見れません、、、
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昼に神田へ。長らく続いていた、 お隣マンション建築の話し合いも今日が最後。 プライバシーやら何やらの問題もあり 目隠し代わりにということで うちに、高さ3mのもみの木を植えてもらうことになりました。
神田の街中で「冷凍育毛」という看板を発見。育つのか? どこか行こうかととりあえず地下鉄に乗り込む。 神田行く時はいつもJR使ってるので 地下鉄の神田駅は初めてなんだけど 灰色の地下街は低めの天井に、 とこやとか裁縫店とかが所狭しと立ち並んでいて ボイラーの音がシュウシュウいってて怪しい雰囲気。
銀座線って普段乗らないけど 魅力的な駅が多いのね。上野とか浅草とか。 迷った結果、銀座で下車。ふらり旅。
ぴあで銀座付近のギャラリーを調べてみたけれど コレ!というのも特になし。 本屋を出ると向いの建物に「石川啄木展」と垂れ幕が。 コレ! その建物は「源吉兆庵」という和菓子屋で 中に入ると和菓子のいい香り。
展示室の入り口には来客帳 (っていうのかしら住所とか書くやつ)の他に 「一言どうぞ」の冊子も置いてあってそれをパラパラと見る。 石川啄木といえば「一握の砂」なわけで 「砂」が入った自作の歌をしたためてあったりして。 しかも達筆でね。 粋だなあーーー!
この和菓子屋はその月に生まれた文化著名人の 生誕を記念した菓子を販売してるらしい。八雲とか夢二とか。 2月は石川啄木で、でもって石川啄木展をやってるってことは ここのギャラリーも月代わりでそれらの展示をやるのかなあ。 だといいなあ。
その後は歌舞伎座の方まで歩いて、適当にうろついてみたら 素敵な雰囲気の店発見。 入るとそこは蓄音機とSPレコードの専門店。 下手な言葉を使うと野暮になってしまいそうで怖いくらい素敵。
身体の線が細くて、茶色のコーデュロイのパンツ(似合うのは 美脚のしるしである)に革のジャケットという 実に店の雰囲気に合うシックな店員さんに 蓄音機でレコードかけてもらい、色々な説明交え話し込む。 昔は円筒形の形をしていたんだよ、とか その後出来たドーナツ型のレコードは分厚かったんだよ、とか。 (ちなみにそれは先日見た海の上のピアニスト知り済。タイムリー。) 蓄音機のラッパの部分って色々な素材のものがあって 金属、木、果ては紙まである。 木って金属とか紙と違って加工しにくいじゃない。 あのラッパの彎曲線。職人芸だなぁ。 一番驚いたのは針。 金属の針の太さで音を調節したり、 さらに金属だけじゃなく、竹を削ったのも針として使用するらしい。 聴き比べさせて頂いたんですが素人耳で聴いても本当に、違う。 このレコードに合わせて(例えばピアノ曲、だとか) 針も使い分ける!という。 えらく感動した。いかに音を大事にしているか。
結局一時間以上もそこにいたが、客の出入りは一人もいなかった。
月一で、毎回あるテーマを掲げての音楽会があるらしい。 ホウ、、。 置いてあるもののジャンルは違うが 他にも支店があるらしく、そのうちのひとつは 表参道の骨董街にあるらしいので そこにも足を運んでみたいと思う。
余韻に浸りながらまた歩く歩く 西山洋書という店を見つけ、入ってみる。 ジャンルが片寄っている(軍事、航空、鉄道系)が カートゥーンものやサブカルものも多い良店。 隣で雑誌を立ち読みしていたおじさんが 「○○が××基地にはいっちまったからなぁ〜、、。」 とブツブツ呟いているのがとてもこわかったが。
そのあとマツヤを見てまわる。 tynant waterとかいう水のボトルが綺麗だった。 手に持った時にボトルに映り込む手のシルエットが凄いの。 なんかこのボトルについての 解説の文章もよかったんだけど、忘れてしまった。 これ。 造形学概論に来た切り絵の人(な、名前が、、)の絵本が置いてあった。 仕掛け絵本。単純さがとてもおもしろい。 同じくマツヤで小学生の作品展「ほらできたよ」を見る。 学校ごとに、作品とは別に作品概要のパネルもあるんだけど その、物の見方に驚き、衝撃をうける。 小学生は語彙が少ないけどそれを補う表現力が凄い。 いろんなフレーズメモしとけばよかったなあ、、。 あと、壁に、「コメント御自由にどうぞ」って 大きな紙が貼ってあったんだけど そこに「4×3=うんよう」って書いあったのに笑った。 しさんうんよう、、、。
マツヤを見てまたふらふら。 素敵なタバコ屋を見つける。 吸わないけど素敵な存在だとは思う。 1本300円のタバコとか、象牙のパイプとか しびれてしまうグッズが沢山置いてあった。 でも店の奥の方には入れなかった。 甘チョロが入ってはいけないオーラがでていた。 白髭のおじさまが良く似合う感じの店。
えーーと他にも、 「生活のアイデア市」というのが催されていて 興味湧いて行ってみたら備長炭枕、鍋セット等 「通販にありそうなもの市」だった、とか 「閉店セール」よりも何倍も寂しい響きを持つ 「さよならセール」を行っていたさびれた陶磁器の店だとか 地下室に続く階段は鮮やかなペインティングが施されていて 酒、食べ物、all300円でチャージなし、という 土地柄からいってもあり得ない感じの300barだとかを 発掘したりとか。
満たされた一日だった。 むしろ私の器では受け止められないくらいのものを 注がれて、こぼれまくりな感じ。 今、こうして文字におこしていても、 どれだけの出来事をこぼしてしまっていることか、、。
これだけのことをしといて今日、電車賃以外にお金を使っていない。 びっくりだ。最近の日記のネタはレンタルしたビデオだったり お金を払って見た映画だったり、買った本や服だったから。
こういうのってうれしいなあ。
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