2009年05月08日(金) |
月光のカンタータ観劇日記7 |
いったいどこまで行くんだか!?
本日は、目の下のクマ退治にたっぷり寝ておりました。 比類なき美貌にはなれずとも、 せめて、人並みのお肌で居たい…(T_T)
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それぞれの愛・その8? 「最終的には人類愛?」
だいたいさ…長いわけ この長文駄文を見ていただければわかるくらいには。 2時間15分よ? 最後にフィナーレがある分を差し引いても、 2時間弱途中休憩なしのノンストップのお芝居なわけです。 出演者のご苦労はいかばかりかと。
それも、13時公演の次が16時公演。 13時から2時間15分足して御覧なさい?15時15分終了。 16時公演の開場時間は15時30分。なんとタイトなスケジュール! おまけに、私達のように、一日二公演とも見る人達なんてざらでしょ? 当然…お尻が痛くなってきますわよ。平らにもなろうもんですわよ。 16時公演の終わり頃には、暗転でゴソゴソ動く人続出。 そんな体力の限界を感じる終盤戦…。
暗転から、突如♪ タララッタンタンタ〜ンタララッタンタンタ〜ン 三拍子の軽快なロンドが聞こえてきます。
これまた、どこへ行幸か!と突っ込みたくなる 「自宅着」のアルベール様が、超ルンタッタ気分でご登場 (たぶん、シメさんの白夜伝説で使われてる衣装だと思われます。黒いやつ) 約束どおり帰ってきてくれたローランと、 相思相愛この世は花畑〜!! VIVA!幽閉ライフ! と、踊るアルベール様に、 残存体力の全てを吸い取られてしまう気がする2回目公演…(^^;; あぁ…フランシスが、シモーヌが、(そして客席のお尻が!) こんなに辛い思いをしているのに、この人ときたら〜っ!!
それでも、美しいから許す←所詮ファン(笑) 状況にそぐわない衣装だとはわかっている。 だけど、だけど。 状況にはそぐわなくとも、アルベールユウカには、とっても似合ってる。
ローランとの愛のロンドをご披露して、あらゆる全てを吸い取ったところで なお、余りある体力のフランシスが駆け込んできます。 いい知らせです!と。 (この世の絶頂に居るアルベールに、これ以上なんのいい知らせがあるのだろうか。) 大げさな衣装の上に、さらにマントまで付けて再度登場アルベール。
「セザールが何者かに毒殺された!君は、館に帰れるんだよ!」
一瞬、顔が曇ったのを私は見逃さなかったわよ!! え? ラブラブ幽閉ライフが終了? そう思ったでしょ? 今、一瞬「このまま、ローランと幽閉生活でもいいかなぁ」って。そう思ったでしょ!
そんなアルベールの細かな心の襞(笑)に気づくわけもないフランシス。 セザールは、ひどい領主だったから、こうなるのは時間の問題だったと得意気に話すけど…。
え?ちょっと待ってよ。 「何者か」が何者かは最後までわからないわけ!?
はっきり言って、棚ボタ?
セザールの奸計によって始まった幽閉生活。 セザールへの憎しみ。 セザールの… っていうか、セザールに何か一矢報いる事無く、事件解決〜っ!!??\(◎o◎)/! 出演者、誰も何にもしていない。 アルベールは日々幽閉され、 ギュスターブとフランシスは日々アルベールを見守り シモーヌは日々悶々と悟りの境地を探し ローランは日々…何をされていたんだ…
だけど事件は解決! 最後まで顔も見せないセザールは、 最後まで何者かもわからないどこかの誰かに殺されて終わるわけ? あまりのご都合主義に、椅子から滑り落ちそうになったわよ。 (そりゃもう、まっ平らになってるから、よく滑るわよ)
おまけに、アルベール喜んでないし(笑) だけど、「領主として期待されている!」言われて、とたんに「家名」がよみがえるアルベール。
「そして…」そぉっと口ごもるフランシス。 あっけらかんと引き継ぐギュスターブ 「そして、シモーヌ様との結婚式も♪」
…ギュスターブ、あなた時々空気が読めないわよね(笑)
だがここで、最後に真打登場。 誰がなんと言っても、フィアンセはシモーヌ。 公式に認められるのはシモーヌ。 だって子供が出来るのは、この中でアタシだけ! いくらBLワールドでも、男に子供はできませんとも。 …と思ったかどうかは知りませんが。 ローランだって、シモーヌが一番だと認めている。 悟りの境地も開拓したし! 心の余裕がMAXに。そこで(2番目の)ローランに一言!
「あなたも一緒に来てくれるわね」
…(・・;) そりゃぁ… どこの馬の骨とも知らぬ男?女?と浮気されるよりも 全てを知り尽くした手のひらの中で、 愛のロンドでもヒラヒラと踊っていただいたほうがよっぽどいい。
若い恋人をエカテリーナに斡旋したポチョムキンのように。 女優の恋人をフランツに紹介したエリザベートのように。
いっそ、浮気相手は私が選ぶ
…それが正しい正妻の道? あぁぁ…悟りの境地ってそこなのっ!?そこってどこなのっ!? シモーヌ、あなたの愛が見えないわよ!! そんなシモーヌの隣で そーだそーだ♪と頷かんばかりのアルベール。 いいのかそれって!?
「これからも私のそばに居てくれ」と抜かすアルベール。
具体的には。 シモーヌと結婚をして、家督を継ぎ、跡継ぎをもうける一方。 ローランをそばに置き…以下略。 という意味ですよね?
…あぁぁ…なんか もう全ての愛がよくわからない!!!
フィアンセにも認められた恋人の存在。 すっかりハッピーエンドかと思いきや…。 多少、アルベールに骨抜きにされているものの、 たぶんこの中で一番まとも(に、近い)のは、ローランではないかと思われます。
ローランは、自分は一時的な存在だからと、 アルベールへの個人的な愛を心の糧に 世の人々に愛を振りまく修道士になるためにこっそり去ろうとします。 当然、そこへ
「ローラン!」
そういう勘だけは働くアルベール登場(笑) 私と一緒に居ると約束したではないか!と。 相変わらず我侭めいっぱいローランを責める彼。 しかし、ローラン、この人は自分の立場を一応わかっている。
「私が居ては、シモーヌ様との幸せの邪魔になります」
うんうん、いくら許してもらったとはいえ、やっぱりそこはねぇ? なのにアルベール。
「そんな事は無い! お前が居なければ私は…」
…私は? …私は?? っていうか、 いやだからシモーヌの気持ちは?(^^;; ↑最後まで愛してもらえず
しかし、ローランは旅立ちます。
「何事にも潮時と言うものがあるのです」 (唯一まともな思考回路を見たと思うセリフだ)
を残して…。 果たして、潮時が今だったのかは微妙なところですが。
月光のカンタ〜タ〜♪♪
…幕。
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