imagina
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時間は深夜2時。 皆が寝静まった真夜中の家に、悲鳴が響いた。
台所の床が濡れていた。 しかしそれに気付かず踏み込んだ自分の声だ。
『台所で』『滑る』 何が起きたのか一瞬理解できず、そのまま大開脚。 スリッパを履く習慣がないので裸足、そして就寝前につき裸眼。 油か水か、それすらも分からない。
その先の洗面所から、新年会帰りの酔っ払い母が呑気に声を掛けてきた。 何か零したかと訊くとサラリとこう言い放った。
「あ、ゴメン、お母さんさっきそこで吐いたから」
まさか台所で母の吐瀉物に足を滑らせるなんて。
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