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2004年01月16日(金) 家庭に潜む罠

時間は深夜2時。
皆が寝静まった真夜中の家に、悲鳴が響いた。

台所の床が濡れていた。
しかしそれに気付かず踏み込んだ自分の声だ。

『台所で』『滑る』
何が起きたのか一瞬理解できず、そのまま大開脚。
スリッパを履く習慣がないので裸足、そして就寝前につき裸眼。
油か水か、それすらも分からない。

その先の洗面所から、新年会帰りの酔っ払い母が呑気に声を掛けてきた。
何か零したかと訊くとサラリとこう言い放った。


「あ、ゴメン、お母さんさっきそこで吐いたから」


まさか台所で母の吐瀉物に足を滑らせるなんて。


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