♡October Nightmare♡ |
2004年12月05日(日) |
ここに、10月のDiaryの一部を、再度、転記します。 その目的は、前回の記事「all alone」のような過去の私と現在の私の 生きるという事に対する価値観の相違を感じ取って欲しいからです。
*2004年10月23日(土)---今---
ただ今、情緒不安定気味です。 自分自身の事がよく分からなくて戸惑い中です。 こんな事、しょっちゅうなんだけど、その度ごとに どう対処して乗り越えてきたのかが分からないよ。 結局は逃げ切れずに修繕された偽りの今があるだけ… 同じ苦しみを何度も何度も繰り返しては何も掴めないまま 時の流れに溺れては抗って身を沈めているだけなんだ。
眠れなくて、何も食べたくなくて、じっとしていられなくて 自分が怖くて、泣いてしまいそうで、生きていたくなくて… しょっちゅうの事だから大丈夫だよ。 だから、昔のように抜け目なく気丈に振舞っていよう。
でも、今日はもうどうしようもなくて、家にいるのが怖くて 思い立って入院中の親友に会いに行きました。 お見舞いのつもりだったけれど、ほぼ私一人が喋りっ放しで 気が付けば3時間以上も経過していました。 何を話していたのかは断片的すぎて全く思い出せなくて、 途中で何度も涙を堪えた事だけはよぉく覚えています。 必死で笑顔でいようとしていました。自分は異常なんだって それを曝け出す事に少しもためらいは感じませんでした。
もう振り返る事はしたくないよ。 あの頃の私が存在した事は確かだけど、 それは今じゃないから。 何一つ確かなモノを見つけられないまま…
3年前の今日、私は彼氏と知り合いました。 あの頃の私はどんな人間だったかだなんて、 今となっては、もう関係のない事だよね。 今は今だから、今を見つめて生きる事しかできない… ただ、もう自信が持てなくて… あの頃の私と今の私は同一人物なの?? 猶予期限が近づいて来ているよ…
もう怖いものなんてない。自分以外は… きっとね、私は立ち枯れ病なんだ。
*2004年10月24日(日)---脱け殻---
お布団の中にいても、寝ているのか起きているのか 分からなくて、全身が重怠くて頭が痛い原因は、 微熱と泣き過ぎのどちらが先なのかよく分からないよ。 いくら横になっていても心身共に安まる事はなくて 単なる時間の無駄だと分かっていても起き上がる気力すら 湧かなくて、ただ私の外界で今という時間が流れている…
私は決して確かなモノしか信じられないわけではないよ。 目に見えなくちゃ意味がないなんて思っていないよ。 信じる気持ちと忍耐力だけは人一倍に強いはずだから…
でも、昔ほど毅然としていられなくて、 私の中のリアリティーは膨大する一方で 本来の自分らしさでさえも遮断されつつあるよ…
頭をよぎる事は思い出と化した過去ばかり。 その度に急所を突かれたように涙が流れ落ちてくるよ。 その儚さは自らに作り上げてしまったものだから…
例え顧みる対象がもはや実在し得ないものであったとしても 今ある自分の一片として存在し続けてくれているのだと、 今でも信じられるものなら、私は何も躊躇する事なく 生きていても良いんだよね…??
*2004年10月25日(月)---強がり---
ずっと眠り続けていられたら、どんなに楽なのかな…
いつもの事だから大丈夫だよって、笑顔で言い退けられる ほど強くなんてなかった。本当に強がりを貫ける人って、 本当は強がりなんかじゃないんだと思う。強がりってね、 いっぱい勇気が要るの。常にポーカーフェースでいなくちゃ いけないから。どんなに辛くても涙は見せちゃいけない。 周囲に不安な気持ちを気づかれてはいけないの… 周囲を心配させずに、何事にも動じない素振りを見せながら その間に自らの力で解決してしまわないといけないの。 そんな孤高の強さは、もはや強がりを凌駕するものだろう…
でもね、寂しい時に寂しいって言えないのは、強がりなの? 大切な人にさえ弱い自分を曝け出せないのは、美徳なの?? どんどん懸け離れていって心の置き場さえ分からなくなって 気が付けば、大切な人にさえ鋭いトゲを張り巡らせている。 むき出しの自分に触れられる事を何よりも恐れてしまう…
笑顔は強がりの解決策にはならない。 笑顔は強がりの代償になれるほどの万能薬ではないから… 最初は平気でも、いつかは真の意味を失っちゃうから。 本当に笑顔でいたい時に心から笑えなくなっちゃうから… 笑顔は消耗品じゃないけど使い方を誤って記憶しちゃったら ゴマかす事しかできない人間になってしまうかもしれない。 そんな臆病な弱さは、強がりの名にさえ値しないだろう…
今の症状は、あらゆる相乗作用が原因なのかなぁ・・・ なかなか微熱が下がらなくて全身が怠いよ。寒気もするの。 ヒーターを付けながら毛布と羽毛布団に包まっていたら、 お母さんが「熱い!」って、温度計が30℃を越えていたよ。 なんか扁桃腺も腫れて痛いよ。風邪ではないと思うけど… もともと大きいみたいだから…心因性なんてあるのかな??
怠くなっちゃうの分かっていたけど、もう泣いちゃうの嫌で 心のモヤモヤからも解放されたくて、ずっと眠っていたくて 名ばかりの安定剤を飲みました。今、眠り続けていられたら 辛い気持ちも不安も少しずつ忘れさせてくれるよね…
*2004年10月26日(火)---私---
ねぇ、言霊って知ってる?? 言葉を発すると、そこに魂が宿って 本当の事になるんだって。 でもね、口先だけの言葉には、 どんなにそれが真実味を帯びていても そこに魂が宿る事は絶対にないの。
その見極めは案外と簡単な事なのかもしれない。 それなのに私は、自分自身も含めて、 どうして人間不信に陥ってしまったんだろう… ウソだと分かっていても、真に受けてしまうから??
世の中は目まぐるしい速度で回っているから 複雑すぎて、矛盾だらけの私には 疲れちゃうばかりで、もう付いて行けないよ… 時の過ぎ行くままに流されて、漂い着いた場所で 答えを見つけられるのなら、それで、いいよ。
それでも、行き場を失って絶望の淵から見た景色を、 あなたも一度は目にした事があるのでしょうね… だから、私は疑う事なく信じていられたよ。 あなたと同じ道を歩んでいられたから…
もう消えちゃいたいだなんて思いたくない… 知っているよ。本当に消えちゃいたいって願う人は 誰にも知られずに、そっと消えちゃうんだ。 私は、今でも孤独を恐れてしまうから…大丈夫。
ごめんね… 自分を信じて生きて行くよ。 ありがとう。 もう、大丈夫だよ。
*2004年10月27日(水)---願い---
どれだけの涙を流したら、もう泣かなくても済むのかな… 泣きたくないからって眠っている間に補われちゃうのかな… それとも、いつかは途絶えてしまうものなのかな… 泣き疲れるまで泣いたら、楽になれるのかな… 何だか涙と共に全身の力が抜けていくような感じだよ。
ねぇ、私はどこで道を誤っちゃったんだろう…?? どこから歩み直せばいいの?どこまで進んで行けばいいの? 私はここに居つづけていてもいいの?? これからもずっと、ここに居なくちゃいけないの??
そろそろ限界だよ…自分の事がよく分からないよ。 他の人たちも同じような想いを抱えながら生きているの?? 私だけなのかな…私は異常なんだ。病気のせい?? ううん、きっと生まれ方を間違えてしまったんだ…
頭が痛くて、全身が怠くて、微熱が下がらなくて、 涙が止まらなくて…病院へ行く事にしました。 主治医に会いたかったから… もう私の涙を見せられる人は主治医しかいないの。 でもね、涙の理由を悟る事のできる人は誰もいないんだ。 私自身にさえ分からないから…
初診で10時過ぎ頃から待っていて、途中で看護婦さんに 症状を聞かれてから、採血をする事になりました。 いつものパターンなのに…この微熱は感染症によるものでは ないと分かっているのに、相変わらず主治医は慎重だった。 そのせいで、診察が1時半まで長引いてしまいました。 食欲がなかったので何も食べずに、少しだけ外を歩いて、 それから、ずっと待合室で待ち続けていました。 途中で何度も涙が溢れ出てきて、壁に寄り掛かりながら ずっと顔を隠すようにうつむいていました。 眠り続けていたかった…周囲に触れていたくなかった…
直接主治医から名前を呼ばれて、怖くて全身が凍り付いた。 こんな私をどう受け入れてもらえばいいの?? 分かっていたよ…どうせ泣く事しかできないんだ。 けれど、半端な量の涙ではなかった。洪水のようだった… もう私の心の堤防は完全に決壊してしまっているよ… それでも、まだ流出する行き場があって良かった。 でもね、もはや主治医との関係は見え透いてしまっていて 逆に縮こまってしまう…誰より心を開けているはずなのに。
主治医はいつもと同じように私の両手を握り、髪をなでたり 涙を拭いてくれたりした…それでも、涙は一層量を増した。 もうどうしようもないんだって、私には分かっていたから… 「今日は私に何か言いたくて一人でここに来たんでしょ?」 主治医は知っているつもりで、何も分かってはいないんだ… 私が口にしようとしている言葉を聞いた途端に、きっと私を 見放してしまうに違いないんだ…それを何より恐れていた。 最初から分かっていたから、どうしても言えずにいたけれど 主治医にだから伝えられる言葉だと思ったの…
「何が嫌なの??病気?それとも治療する事が嫌なの??」 「全部、嫌…」 「全部って??」 「生きている事が、嫌…」
その瞬間、主治医は真顔になり、繋いでいた私の両手を解き パソコンを打ち始めた。長い長いタイピングだった… 私には分かっていた。手に負えないから心療内科でしょ?? 主治医は微塵も分かっていないんだ。 主治医に打ち明けられない想いを他の人に話せるはずがない という事を…私にはそんな事務的なものは通用しないのに。 「話を聞いてもらえるだけでも心が軽くなると思うよ??」 そんな誰にでも口にできるような言葉を平然と言う主治医が 信じられなかった。決して誰でもいいわけじゃないのに…
それ以上、一言も言葉を発する事ができなくて、一方的に 私は厄介者のように心療内科へ連れて行かれました。 それでも、私は私だから…決して負けたりなんかしない。 顔は一度も見なかったけれど、穏和そうな医師だった。 いかにも柔和に誘い込むようなモノトーンの口調… 私が泣き付いて縋ってくるとでも思っていたんだ。 私が本当に望んでいるものは、そんな薄っぺらな表面上の 憐情なんかじゃない。本当に欲しいモノは、人間味のある 間柄の奥深くに潜在している真実という名の温もりなの… 私には、もう、それしか信じる事ができないの。
結局、最後まで目すら合わせる事なく一言も話さなかった。 お薬もいらない。これ以上の処置も必要ない。 だから、そのまま家に帰る事に決めたの。そして、最後に… 「かなり気が滅入っているように思われるのですが…」 「このまま家に帰っても本当に平気でいられるのですか?」 その後、医師の口からとんでもない事実を知らされた…
「あなたの主治医が、あなたに対して最も心配している事は いつか、あなたが死んでしまうのではないかって・・・」
恐ろしかった…そんな事を平気で本人に告げる医師の心が、 そして、そんな事を私に対して抱いていた主治医の心が… そして…自分自身の意思を推し量れない自分自身の心が。 ねぇ、消えちゃいたいっていうのと死んでしまいたい事は 同じなの?異なるモノだと思っていたよ…でも、今日ここで 同じ事なんだと知らされてしまったような気がする。
主治医は、私なら今でも遣り兼ねないと思っていたんだね… 私の過去には、そう思われても仕方のない前科があるから、 完全に否定する事はできないけれど、全く違うんだよ。 あの頃は、本当に消えてしまいたいと懇願する毎日だった。 でもね、あの頃、毎日のように流していた涙と、今の涙は 全くの別物なんだよ。どうか、それに気づいて欲しいよ…
私ね、今ではもうあの頃のように消えちゃいたいだなんて 心から願ったりなんてしたくないよ。あれから今日までの 数年間で、少しは成長できたんだよ…多くの人たちに心を 開けてきたんだよ…それでね、少しずつ本当の自分らしさを 見つけていって、自分らしく生きていきたいと願う気持ちが 芽生えてきたんだよ。一度は失ってしまった笑顔を、再び 取り戻したいって願うようになったんだよ…本当だよ。
それだから、ふと消えちゃいたいって思ってしまう自分が 怖くなるの…もう本当は消えちゃいたくないはずなのに… 今でも自分の事を疫病神だと思い続けている自分がいるの。 だから、いつも最後には人間不信に陥って、立ち止まって、 永遠に同じ事の繰り返しなの…親しくなればなるほどに、 ありのままの自分を曝け出す事を恐れてしまうの。
そういう時は、どうしたらいいの?? 誰に心を開けばいいの?? どこで答えを見つけ出せばいいの??
私には自分の幸せを掴むどころか、 他人を幸せにする事もできないんだ… だから、一人でも平気なようになりたかった… いつ消えてしまっても大丈夫なように…
でもね、一人では生きていけないって分かったの。
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