白馬鹿日記

2017年06月27日(火) 入院日記(回想)・2日目

というワケで本日は禁食。
もう起きてしまえ、と思い携帯を見たら丁度7時でありました。時計は持ち物リストに入れるべきでしたね特にワシみたいに携帯に慣れていないヤツは。朝食の代わりに取っていただいた点滴のラインからブドウ糖を頂戴いたします。これ、変な感じでありますな。お腹は空かないし喉も乾かないし。他の患者さんのご飯の匂いが羨ましい気持ちはしっかり湧いて来ますけどね。11時以降は水も禁止。心情的に飲みたくはなりますが別に飲まなくても困る事はありません。トイレに行く以外は起き上がる事も無く、持参のタブレットで本などを読みつつその時を待ちます。

お呼びが掛かったのは1430時か少し過ぎた頃でありました。往時は歩いて内視鏡検査室に向かいます。何故か何度も体重を聞かれましたが別に嘘はついておらんですよ。若い頃なら痩せているとか締ってるという事にもなるのでありましょうがこのトシだと枯れてるとか衰えてもう筋肉付かないとかそういう評価になってしまいますので見栄は張らんです。横を向いてマウスピースを咥えるとすぐにスイッチを切る様に意識が消えました。そのまま術後まで、と言いたいところなのでありますが実は途中で一度意識が戻ったりいたしました。何かしゃべったつもりだったと思いますが口も喉も塞がれた状態でしゃべれるワケがありません。○○を○○追加、というドクターの声を聞きああこれは鎮静剤を追加するんだなあと考え終える前に再び気絶いたしました。勿論、痛みも不快感も全く感じはしませんでしたが。

ストレッチャーに移りますよ、という声で本当に目が覚めました。押される側に転がっているつもりなのでありますが身体があんまり動いてないみたいでありました。時計を見るともう18時近く。随分掛かったんだなあ、という事を理解するより早く病室に到着。どうもまだ完全には覚醒していない様でありますな。今日は終日ベッドで安静です、トイレに行く時はナースを呼んで下さいと言われましたが流石に起きてうろうろする気力も体力も無さそうであります。

漸く頭がはっきりしはじめた頃にドクター登場。説明に拠ると当初4か所切除する予定だったが3か所しか見つからなかった。最初に見つかった2か所以外は生検したわけでは無いので多分ただの荒れだったのだろうと思う。取るべき場所は綺麗に取れた。但し、大丈夫かどうかは切除した部分の病理検査を待たないと断言は出来ない、という事でありました。後から見つかった2か所というのは胃の上部でありまして、こやつらのせいで全摘の可能性が指摘されていた部位でありますればひとつ減ったのは朗報になってくれるかも知れません。いずれにせよ、今できる事は全てやったワケでありますればとりあえずは癌患者から胃潰瘍患者にカテゴリー変更したと思う事にいたします。残っていたらどうしよう、とか悩んでも何も出来ませんからね。


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うるま [MAIL]

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